市場動かす10年前にはなかった指標-中国台頭で注目集める

ピーター・エルストン氏が世界経済 の鼓動を調べたいと思うとき、頼りにするのは10年前はなかった経済指 標だ。

英国のHSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが 毎月発表する中国製造業購買担当者指数(PMI)に注目しているの は、アバディーン・アセット・マネジメント・アジアのアジア太平洋戦 略責任者としてシンガポールで勤務するエルストン氏だけではない。1 月23日に同月の速報値がエコノミスト予想に届かない49.6と発表された 際、新興市場をめぐる懸念が広がり、オーストラリア・ドルから米国株 まで幅広い資産が売られた。昨年12月の改定値は50.5で、1月は製造業 活動の拡大・縮小の分かれ目とされる50を下回ったのだ。

エルストン氏はインタビューで、「HSBCの製造業PMIは確実 にここ3-5年、市場を動かしてきた指標の1つだ。オフィスにいれば 注意しているし、発表されれば必ず予想値と見比べる」と述べる。

こうした関心は中国の影響力拡大を反映している。中国は今や世界 2位の経済大国であるばかりでなく、モノの貿易では世界一で、世界最 大の商品消費国だ。1月の速報値発表時、世界の成長エンジンだった中 国が息切れしつつあり、他の新興国の健全性を脅かすとの懸念が強まっ た。30日に発表された1月の改定値は49.5と、下方修正された。

エドモン・ドロスチャイルド・アセット・マネジメントの上級マネ ーマネジャー、デービッド・ゴード氏(香港在勤)は「ここ数年でこの PMIはますます重要な意味を持つようなった。活動を測る主要指標と なり、期待外れであれ前向きなサプライズであれ、市場はかなり大きく 反応する傾向がある」と話している。

原題:China PMI Becomes Global Barometer With Market Sway Rising (1)(抜粋)

--取材協力:Fion Li、Xiaoqing Pi、Weiyi Lim. Editors: Chris Anstey, Nerys Avery

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