【個別銘柄】NECと富士通急伸、東芝や新光電工は売られる

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

NEC(6701):前日比11%高の299円。2013年4-12月営業利益 は前年同期比67%減の237億円だった。売り上げの減少や前年同期に計 上した液晶ディスプレイ関連の特許売却による反動減が響いた。ゴール ドマン・サックス証券では、決算は強気の同証券線上で、通期営業利益 計画の未達懸念も緩和すると指摘。構造改革加速も確認したとし、投資 判断の「買い」を継続した。

東芝(6502):7.5%安の432円。13年4-12月営業利益は前年同期 比56%増の1533億円となった。電子デバイス部門が同期で過去最高益を 記録したことなどが寄与した。しかしクレディ・スイス証券では、10 -12月営業利益は478億円と同証予想の800億円を大きく下回ったとし、 ネガティブな印象と分析。海外原子力事業の一過性費用が2四半期連続 で出た点は残念、などとした。

新光電気工業(6967):9%安の800円。13年4-12月営業利益は 前年同期比15倍の86億3000万円だった。主力のフリップチップタイプパ ッケージの売り上げが増加したことや合理化・効率化、為替の円安が寄 与した。ただクレディ・スイス証券では、業績の回復モメンタムは脆弱 (ぜいじゃく)と指摘した。

カシオ計算機(6952):4.9%安の1122円。13年4-12月営業利益 は前年同期比38%増の173億円だった。時計や電子辞書などコンシュー マ部門が押し上げた。シティグループ証券では、決算発表自体は市場の 期待に届かずネガティブ、と指摘。さらに、通期営業利益計画からの上 振れ余地がそれほど大きくない可能性を示した、とも見ている。

JT(2914):5.7%高の3197円。円安の影響などを踏まえ、14年 3月期純利益を従来予想の4150億円から4230億円に上方修正した。消費 増税に伴う4月からのたばこ小売定価改定の認可申請を財務相に行った ことも発表。SMBC日興証券では、ブランド間の需要シフトがない前 提で試算すると、値上げ率は平均4%をやや上回り、消費増税率の3% を超えると分析。決算期変更後の14年12月期の配当性向引き上げ検討 や、海外のたばこ販売数量減少ペースの鈍化もポジティブとした。

富士通(6702):13%高の578円。13年4-12月営業損益は370億円 の黒字(前年同期は15億2700万円の赤字)だった。ゴールドマン・サッ クス証券では、10-12月営業利益は262億円と同証予想の200億円を上回 り、想定以上と評価。主力のITサービス事業の循環的回復の加速、課 題事業の赤字縮小を株価が織り込む余地があるとし、投資判断「買い」 を確認した。

富士フイルムホールディングス(4901):2.8%高の3027円。13年 4-12月営業利益は前年同期比52%増の996億円だった。内視鏡などメ ディカルシステム事業が好調。三菱UFJモルガン・スタンレー証券で は、10-12月営業利益は422億円と同証予想370億円を上回りポジティブ な印象と指摘。同期の大幅増益は、医薬品事業の先行コスト負担などを 吸収した好決算で、実態はさらに好調だった可能性もあるとした。

コニカミノルタ(4902):7%高の1092円。13年4-12月営業利益 は前年同期比44%増の389億円だった。主力のA3カラー複合機が好調 だったことなどが寄与した。同時に発行済み総数の3.8%にあたる2000 万株(金額200億円)を上限に自己株を取得することも発表した。野村 証券では業績は事前の推定通り好調で、自社株買いはポジティブに評価 できるとした。

アンリツ(6754):10%高の1137円。国内以上の需要低迷で、14年 3月期営業利益計画を170億円から143億円に下方修正した。ただ、JP モルガン証券の板谷雅之アナリストは、通期利益計画の減額は想定範囲 内にとどまり悪材料出尽くしの印象であるほか、13年10-12月受注の伸 びは来期業績への貢献が見込め評価できると電話取材で述べた。

川崎汽船(9107):5.1%安の243円、午後の取引で崩れた。きょう 午前11時30分に発表した13年4-12月期連結営業利益は前年同期比2.3 倍の241億円。ドライバルク市況の夏場以降の回復、燃料価格高騰の沈 静化、円高是正などで通期計画に対し高進捗(しんちょく)にもかかわ らず、前期比88%増の280億円とする14年3月期計画は据え置いた。先 行きの不透明感が広がった。

アルパイン(6816):6.2%高の1450円。14年3月期の連結営業利 益見通しを70億円から前期比4.1倍の95億円に上方修正する、ときょう 午前11時30分に発表。北米、欧州の自動車メーカー向け純正品の販売好 調に加え、為替レートの想定に比べた円安効果も見込む。

エクセディ(7278):6.7%高の3250円。13年4-12月期の連結営 業利益は前年同期比40%増の152億円だった、と30日に発表。円安やコ スト低減が寄与し、前期比32%増の190億円としている14年3月通期計 画に対する進捗率は79.8%に達している。

大同特殊鋼(5471):6.4%高の516円。13年4-12月期の連結営業 利益は前年同期比22%増の148億円だった、と30日に発表。さらに、前 期比36%増の210億円とする14年3月通期計画は据え置いた。メリルリ ンチ日本証券では、鉄スクラップ価格高騰などによる原料高の影響下で も、計画を据え置いた点を評価。製鋼合理化、高収益品の成長を引き続 き見込み、投資判断「買い」を継続した。

協和発酵キリン(4151):1.7%安の1049円。きょう午後1時45分 に決算発表を行い、14年12月期の連結営業利益は前期比21%減の410億 円と見込んだ。ブルームバーグ・データによるアナリスト11人の予想平 均は476億円で、厳しい収益見通しが嫌気された。

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