日航:今期予想を上方修正、国際線需要が好調-燃油費上昇補う

日本航空は14年3月期の連結純利益 を従来予想の1280億円から1480億円に上方修正した。税効果に加え、好 調だった国際線需要が燃油費増などによるコスト増を補った。株式の分 割も発表した。

ブルームバーグがまとめたアナリスト16人による事前予想平均 の1374億円を上回った。売上高予想も従来の1兆2860億円から1兆2910 億円に、営業利益予想は1550億円から1580億円に、それぞれ上方修正し た。ブルームバーグ・ニュースが算出した10-12月期の純利益は416億 円で、前年同期比1.6%増。

発表資料によると、今期の営業コストで、燃油費の増加などに伴い 前回予想より20億円増を見込んでいる一方、国際線の旅客需要が好調に 推移していることなどにより、売上高ベースで前回予想から50億円増を 予想している。純利益ベースでは、法人税などの調整により150億円の 上乗せを見込んでいる。

東証で記者会見した斉藤典和常務は旅客需要は想定内だったが、単 価が予想を上回ったと述べた。「再建から3年たち、これまで利益を出 しているが、来期も利益が見込める」と話した。来期の営業利益率 は10%以上を目指しているという。

同社は普通株式1株につき、2株に分割することも発表した。14年 9月30日の株主が対象で、発行済み株式総数は3億6270万4000株とな る。6月に開催予定の株主総会で定款変更を決議する。

ANAは予想据え置き

ANAホールディングスは通期予想を据え置いた。4-12月期の実 績は純利益が333億円で、前年同期比36%減。資料によると、各セグメ ントで増収だったものの、国際線などを中心に航空事業の規模拡大に伴 いコストが増加したことが理由。同事業費用の「約4分の1を占める燃 油費が円安等により前年同期より約25%増加した」という。

東証で会見した殿元清司常務は、アジア各国の路線の需要が想定以 上だった一方、円安の影響が大きかったと述べた。同社は10月、今期の 業績を下方修正しており、31日の会見で「前回の業績下方修正は、最低 の狙う水準であり、必ず達成する」と述べた。

コスト削減計画について殿元常務は「現在約150億円まで達成でき ている」といい、今年度の目標200億円の達成は可能との見通しを示し た。また早期退職制度の活用など工夫することで11年度から14年度まで で総額1000億円のコスト削減も実現できるよう努力すると述べた。

国土交通省は昨年10月、14年3月末からの新規の羽田空港発着枠を ANAに11枠、日航に5枠と2倍超の差をつけて配分した。殿元常務は 「羽田の路線拡張はわれわれの成長の核、この強みを生かして地方から 国際へのハブ空港として五輪も見据えた羽田拠点を構築する」と述べ た。2月に中期経営計画を発表する予定。

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