印中銀総裁、政策協調崩壊に警鐘-米緩和縮小で新興市場混乱

インド準備銀行(中央銀行)のラジ ャン総裁は、米金融当局が刺激策縮小を進めインド・ルピーやトルコ・ リラなどの新興国通貨が下落する中で、世界的な政策協調体制の崩壊に ついて警鐘を鳴らした。

国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミストだった同総裁は30日 にムンバイでブルームバーグTVインディアのインタビューに応じ、2 月のシドニーでの20カ国・地域(G20)財務相・中銀総裁会議を控え、 政策当局間の一段の協調を呼び掛けた。米連邦公開市場委員会 (FOMC)の29日の声明は新興国経済に触れていない。

ラジャン総裁(50)は「国際的な通貨協力体制が崩れた」と語 り、2008年終盤に始まった危機から世界経済が抜け出す上でいかに新興 市場が寄与したかに言及した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が大恐慌以後で最悪のリセッショ ン(景気後退)からの回復に勢いをつけるため導入した債券購入プログ ラムの規模削減を進める中で、インド中銀のほか、トルコや南アフリカ 共和国の中銀は今週、利上げを実施した。新興市場株の今年の滑り出し は08年以降で最悪となっており、アルゼンチンやロシアなどの通貨は下 落。ルピーは過去1年間に対ドルで約15%値下がりした。

ラジャン総裁は「一段の協調が必要だが、残念なことにこれまでの ところそうなっていない」と述べた。

バーナンキ議長を含むFRB当局者らは、米国内の完全雇用と物価 安定がFRBの責務であり、そうした目標の達成が最終的に新興国経済 に恩恵をもたらすとの認識を示している。

原題:Rajan Warns of Policy Breakdown as Emerging Markets Fall (1)(抜粋)

--取材協力:Siddhartha Singh、Jeanette Rodrigues、Simon Kennedy. Editors: James L Tyson, Brendan Murray

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