マイクロソフト取締役会はナデラ氏のCEO起用を準備-関係者

米マイクロソフトの取締役会は同社 のクラウド・エンタープライズ部門責任者であるサトヤ・ナデラ氏 (46)を最高経営責任者(CEO)に起用する準備を進めている。事情 に詳しい複数の関係者が明らかにした。取締役会はビル・ゲイツ会長の 交代についても議論しているという。

取締役会は次期会長候補として、同社社外取締役ジョン・トンプソ ン氏らを検討している。このプロセスが非公開であることを理由に関係 者が匿名を条件に語った。関係者2人によれば、ゲイツ氏は会長職から 退いても、特に製品開発などの分野でより積極的に会社に関与する可能 性がある。

関係者によると、ナデラ氏がバルマーCEO後継者の有力候補の1 人として数週間前に浮上したが、確定したプランではないという。

今回のCEO交代は、マイクロソフトがソフトウエアメーカーから ハードウエアとインターネットベースのサービスへと軸足を移す重要な 転換点で行われる。米アップルなど競合他社はマイクロソフトの事業の 柱であるパソコンから携帯機器にシフトした。バルマーCEOは社内組 織を昨年再編し、ノキアの携帯機事業を約72億ドル(現在のレートで 約7400億円)で買収することで合意した。

マイクロソフトの広報担当フランク・ショー氏は、コメントを控え ている。

マイクロソフトでこれまでCEOを務めたのは創業以来ゲイツ氏と バルマー氏の2人だけだ。就任すれば3人目のCEOになるナデラ氏 は、マイクロソフトに1992年に入社。クラウドサービスやサーバー・ソ フトウエア、インターネット検索、ビジネス・アプリケーションの各分 野でリーダーシップを発揮した。

サーバー事業

ナデラ氏は2011年にサーバー事業のプレジデントに就任。166億ド ルだったサーバー事業の年度売上高を203億ドルまで引き上げることに 貢献した。同部門は昨年7月の組織改革でクラウド・エンタープライズ 部門に変わった。

マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院のマイケル・クスマ ノ教授は、エンジニアリング部門と結び付きが強く、同部門から高く評 価されるナデラ氏は良い選択だと指摘し、「マイクロソフトは突き上げ の多い企業であり、エンジニアの間で信用のない人材を起用しようとは 思わないだろう」と説明した。

FBRキャピタル・マーケッツのアナリスト、ダニエル・アイブズ 氏は、ゲイツ氏が会長を退任すれば、より大きな変化をもたらすとの見 方を示し、CEOを社内から選べば、会長には社外の人材の起用が求め られると分析。「バルマーに近い人物をCEOの後継者に選ぶ場合、株 主をなだめなければならない。歴史的な大きな変化になるのは間違いな いが、次の成長の柱をめぐる戦略で変化が必要なことも確かだ」と語っ た。

原題:Microsoft Said to Be Preparing to Make Satya Nadella CEO (1)(抜粋)

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