米アマゾン10-12月:利益は予想下回る-配送コストの増加で

世界最大のオンライン小売業者、米 アマゾン・ドット・コムの昨年10-12月(第4四半期)の売上高と利益 はアナリストの予想を下回った。海外での売り上げが鈍化したほか、年 末商戦期間に配送コストが急増したことが響いた。

30日の発表資料によると、純利益は2億3900万ドル(約250億円、 1株当たり51セント)。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平 均は1株当たり69セントだった。売上高は20%増の256億ドル。アナリ スト予想平均の261億ドルに届かなかった。

アマゾンは米国内の電子商取引市場で圧倒的な存在感を誇るが、世 界的にはそこまでに至っていない。海外売上高の伸び率は10-12月 に13%と、前年同期の21%から減速した。ジェフ・ベゾス最高経営責任 者(CEO)が配送期間を短縮するため倉庫への投資を進めていること もあって、経費が増大。同社はコストの埋め合わせを図る動きに出る可 能性がある。同社はこの日、配送を優遇する有料サービス「プライム」 の初の値上げを検討していると説明した。

ウェドブッシュ証券アナリストのマイケル・パクター氏は「成長が 続いていることは分かるが、そのペースは鈍化している」と述べた。

配送コストはネットベースで19%増の12億1000万ドル。商品の受注 から発送・入金管理に至るまでの管理運営業務を指すフルフィルメント の経費は29%増えて29億2000万ドルだった。研究開発に充てるテクノロ ジー・コンテンツのコストは18億6000万ドルと、38%増えた。

収益性は改善

北米の売上高は26%増の153億ドルに達した。収益性の目安となる 営業利益率は2%と、前年同期の1.9%から改善した。

今年1-3月(第1四半期)については売上高が182億-199億ドル になるとの見通しを示した。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想 平均は197億ドル。営業利益は2億ドルの赤字から2億ドルの黒字の範 囲内とした。

決算発表を受け、アマゾンの株価は時間外取引で一時13%安の352 ドル。通常取引終値は4.9%高の403.01ドルだった。この1年間の上昇 率は48%と、S&P500種株価指数(19%)の2倍以上に達している。

原題:Amazon Profit Trails Estimates on Rising Shipping Expenses (2)(抜粋)

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