ホンダ:10-12月純利益は市場予想下回る-今期アジア販売引下げ

ホンダが31日発表した10-12月の連 結純利益は大幅増益となったが、市場予想を下回った。今期(2014年3 月期)予想では、タイを含めたアジア市場を中心に販売台数計画を引き 下げた。

決算資料によると、10-12月の純利益は前年同期比2倍の1607億円 となった。売上高は同25%増の3兆209億円、営業利益が同73%増 の2286億円。ブルームバーグが集計したアナリスト8人の純利益予想平 均は1682億円だった。

10-12月決算では、日本を中心に四輪車販売の拡大や円安進行など が大幅増益に寄与した。ただ、主力市場の北米や、アジアの四輪車販売 は低い伸びにとどまった。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、今後につい て「一番大事なのは北米の景況感だが、それも新興国に引っ張られる可 能性もあるので、そこが心配されるところ」と指摘した。

今期業績予想は税引き前利益を除き、据え置いた。今期の為替前提 は対ドルで100円(従来97円)、対ユーロで134円(同127円)に修正し た。今期のグループ世界四輪車販売計画は従来の443万台から438万5000 台に見直し、北米やアジアで下方修正した。グループ世界二輪車販売計 画も同1732万台から1709万5000台に修正し、アジアで引き下げた。

タイでは「かなり落ち込む」見通し

特に、タイでは反政府デモが続いていることや、減税措置終了の影 響も出てきている。岩村哲夫副社長は決算会見で、現地の需要動向につ いて「かなり落ち込む」との見通しを示した。岩村副社長によると、タ イ総需要は昨年の131万5000台から今年113万台の見通しで、ホンダの販 売は昨年の21万3000台から5万台は落ちるとみている。

一方、インドネシアでは総需要が昨年の122万台とほぼ横ばいの 中、ホンダ販売は昨年の8万9000台から今年10万台程度に伸ばす計画。 また、インドでも総需要が昨年の315万台から今年300万台に縮小すると みているが、ホンダは小型車ブリオAMAZEやシティなどディーゼル 車販売の好調で、昨年販売の10万5000台から5万台上乗せを狙う。

ホンダのグループ世界四輪車販売は昨年428万台だった。岩村副社 長は、今年400万台の半ば以上を狙いたいと話した。中国市場では総需 要が昨年の2200万台から今年2400万台へと堅調に伸びるとみている。

ホンダの株価は31日終値で前日比0.3%安の3893円。年初来で は10%の下落となっている。

--取材協力:向井安奈. Editors: 浅井秀樹, 中川寛之

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