大和証G:従業員大半の給与アップへ、4-12月過去最高益

大和証券グループ本社は4月から全 従業員の大半を対象に給与を引き上げる方針を明らかにした。大和は31 日、2013年4-12月の9カ月累計の連結純利益が1362億円と過去最高に なったと発表しており、今後期末での増配も検討し、社員や株主などス テークホルダーに利益を還元する。

小松幹太財務統括責任者(CFO)がブルームバーグ・ニュースの 質問に答えた。大和はこれまで20代や30代の若手を中心に月給を平均 3%程度引き上げる方針を示していたが、小松氏は若手だけではなく、 「かなりの社員の給与が上がる」と述べた。対象者や引き上げ幅は今後 詰めるという。大和証券グループの社員は12月末で約1万4000人。

また、配当について小松氏は、「まだ決めていないが、次回をどう するのかというのは検討していく」と言明。今期はこれまでの好業績を 反映し、すでに今期の中間配当を前年の3円から04年度以降最高の17円 に増やすことを決めているが、期末の増配も示唆した。同社の前期(13 年3月期)の一株当たりの配当は計15円だった。

景気拡大や物価上昇を目指す安倍晋三政権は、企業経営者に従業員 の給与水準の引き上げを促している。金融業界ではオリックス野村ホ ールディングスが若手の給与引き上げ方針を決めている。こうした中、 アベノミクスの恩恵を受け好決算を収めた大和は対象を中堅以上の社員 にも広げ、株主還元も厚くする。

アベノミクス

大和証Gが東証に31日開示した資料によると、2013年10-12月(第 3四半期)連結純利益は434億円と前年同期(141億円)の3倍に拡大し た。アベノミクスの下で株式市場の活況が続き、株式委託や投資信託販 売手数料などが堅調だった。純利益はブルームバーグ・ニュースが集計 したアナリスト7人の予想平均値350億円を上回った。

10-12月期の営業収益は前年同期比31%増の1634億円。投資信託な どの募集・売り出し手数料が18%増の132億円、株式などの委託手数料 が99%増の227億円、引き受け・売り出し手数料が48%増の83億円と全 ての手数料が好調だった。トレーディング損益も48%増の452億円に拡 大した。

東京証券取引所によると10-12月の1日当たりの株式売買代金(第 1部、2部、マザーズ合計)は約2兆6293億円と前四半期(7-9月) の約2兆3558億円より増加し、前年同期の2倍近くに増えた。同期間の TOPIXは9.1%上昇した。

一方、国内証券最大手の野村HDが30日発表した第3四半期の純利 益は483億円と前年同期(201億円)の2.4倍に拡大した。ブルームバー グ・ニュースが集計したアナリスト13人の通期純利益予想の平均値 は1971億円。これは2006年3月期に計上した3043億円以来の水準とな る。野村は純利益予想を開示していない。

--取材協力:河元伸吾. Editors: 平野和, 淡路毅

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