自立してリッチに-ファッション大好き女子が変える中国市場

リサ・ヤンさんは中国の高級品市場 では新しいタイプの消費者だ。女性であり、かつ流行に敏感であるとい うことだ。

金融セールスの仕事をしている26歳のヤンさんは毎日、ソーシャル メディアでセレブや友達が何を着ているかをチェックする。バーバリー のコートを着用し、仕事用にバレンチノのライトブルーのバッグとドル チェ&ガッバーナの黒いバッグを持つ。最新ファッションを試す前には 「ヴォーグ」などの雑誌にも目を通すという。

世界の高級品市場でずっと存在感を示してきたのは女性だが、中国 では事情が違う。購買力が大きく仕事絡みの贈り物をすることが多い男 性がこれまで中国市場での主役だったが、女性も追い付きつつある。

シャネルやLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンなどブランド 品各社は、「ファッション大好き」女子という中国の新たな購買層の需 要を満たすそうと取り組んでいる。習近平国家主席が汚職対策として腕 時計といった高級品の贈与などの取り締まりを進める中で、婦人服の売 り場面積は拡大している。

サンフォード・C・バーンスティーンのシニアアナリスト、マリ オ・オルテリ氏(ロンドン在勤)は「男女間の消費バランスの再調整 だ。女性が今まで以上に自立し、よりリッチになり、自分自身のために 買い物をしている」と話す。

コンサルティング会社のベインが公表した昨年12月のリポートによ れば、中国では1995年時点で男性が高級品購入の90%を占めていたが、 今やほぼ半分が女性だ。世界の成熟市場では平均で約3分の2が女性に よる購入で、中国にはまだ伸びしろがある。中国の高級品市場は昨 年、1160億元(約1兆9700億円)相当だったとベインは推計している。

ヤンさんはルイ・ヴィトンやサンローランパリのバッグも持つ。 「前から注目していた物が今は買えるようになった」のだと言う彼女に よれば、こうしたブランド品は「友達も持っている」という。

--取材協力:Andrew Roberts. Editors: Terje Langeland, Frank Longid

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