NY外為:ドルが対ユーロで5日続伸-米個人消費伸びる

ニューヨーク外国為替市場では、ド ルがユーロに対し5営業日続伸。この日発表された米国内総生産 (GDP)では個人消費の伸びがここ3年で最大となった。また米連邦 公開市場委員会(FOMC)は前日、債券購入額の縮小を決定した。

ハンガリー・フォリントは下落。一方で同じ新興市場通貨である南 アフリカ・ランドやブラジル・レアルは上昇した。ドイツの1月のイン フレ率は予想に反して前月から横ばいとなり、物価上昇圧力の抑制が示 唆され、ユーロは下落した。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・デン ジャーフィールド氏は「新興市場で発生している大量の売りが先進国市 場への資金の流れを強めつつあり、ドルはその恩恵を受けている」と指 摘。「新興市場で起きていることは、外為市場を動かすより大きな要因 になっているのは確実だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで前日比0.8%上 昇の1ユーロ=1.3555ドル。昨年11月1日以降で最長の連続高となっ た。対円では0.4%上げて1ドル=102円72銭。ユーロは対円で0.4%下 げて1ユーロ=139円23銭。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.4%上げて1030.80。前日は1025.05と、14日以来の低水準 を付けた。

フォリント、ランド

フォリントは続落。ハンガリー中銀金融政策委員会のプレシンガー 委員は29日、フォリントは「あまりに急速かつ大幅」に下げていると指 摘。中銀はフォリントの動きおよび市場環境を注視していると述べた。

フォリントはドルに対し0.9%安の1ドル=228.24フォリント。一 時1.6%安の229.97フォリントと、9月6日以来の安値を付けた。

ブラジル・レアルは1.1%高の1ドル=2.4094レアル。上昇率は10 日以降で最大。

南アフリカ中銀は前日、市場予想に反して政策金利を引き上げた。 利上げはトルコやブラジルに続く動き。ランドは対ドルで1%高の1ド ル=11.2099ランド。一時0.7%安の11.3909ランドと、08年10月以来の 安値を付けた。前日は2.5%下げていた。

ピアポント・セキュリティーズ・ホールディングスのグローバルス トラテジスト、ロバート・シンチ氏は、こうして利上げしても、その後 に続くべき根本的変化や政策の変更がなければ、利上げの「効果はな い」と述べた。

米GDP

米商務省がこの日発表した第4四半期の実質GDP(季節調整済 み、年率)速報値は前期比3.2%増加。伸びはブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミストの予想中央値と一致した。第3四半期 は4.1%増。経済全体のほぼ7割を占める個人消費は3.3%増と、2010年 第4四半期以降で最大の伸びとなった。GDPの発表を受け、ドルは上 げを拡大した。

FOMCは前日、毎月の債券購入額を従来より100億ドル縮小 し、650億ドルとすると発表。米連邦準備制度理事会(FRB)のバー ナンキ議長の下で講じた前例のない緩和策を段階的に引き揚げる計画を 堅持した格好だ。

コメルツ銀行のシニア通貨ストラテジスト、ピーター・キンセラ氏 (ロンドン在勤)は「緩和縮小は予想通りだ。また興味深いことに、 FOMCは新興市場の状況にほとんど注意を向けなかった」と指摘。 「これは新興市場から米国への顕著な負のフィードバックループが生じ なければ、FOMCは政策変更を検討しないこと意味している」と述べ た。

原題:Dollar Strengthens Versus Euro as Spending Rises After Fed Taper(抜粋)

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