海外勢1年10カ月ぶり売越額、個人買い-1月24日週の日本株

1月20-24日の週の日本株市場で、 海外投資家は3週連続で売り越し、売越額も1年10カ月ぶりの高水準に 膨らんだ。南米など新興国通貨の急落をきっかけに投資家の間でリスク 回避姿勢が強まり、特に海外勢の間で売り圧力が増大した。

東京証券取引所が30日午後に発表した投資部門別売買状況(東京、 名古屋2市場1・2部等合計)によると、同週に海外勢は差し引き2330 億円売り越した。売越額は前の週の371億円から拡大し、2012年3月3 週(2696億円)以来の多さ。3週連続の売り越しは、昨年の8月1週以 来となる。

野村証券投資情報部の山口正章エクイティ・マーケット・ストラテ ジスト氏は、「新興国の状況が非常に揺れ動いた週だった。円高も進 み、リスクオフの動きにグローバル投資家が入っていったため、日本株 も同じような局面で売られたのは容易に想像できる」と言う。

20-24日週の日経平均株価は、前の週に比べ342円90銭(2.2%)安 の1万5391円56銭と3週続落。中国経済統計の低調、アルゼンチン通貨 の下落などを材料に、週後半に下落ピッチが速まった。

対照的に個人投資家は3週連続で買い越し。買越額は3941億円と前 の週の1123億円から増え、昨年5月4週(4080億円)以来の多さだっ た。山口氏は、少額投資非課税制度(NISA)の利用などもあり、個 人の買い越し基調が「1月に入ってから完全に定着してきた」とみる。 特に最近は、「ボラティリティが高まったり、調整局面では果敢にリス クを取りに行く傾向」が明確としている。

このほかの部門別動向は、投資信託が2週連続で買い越し、買越額 は267億円。一方、年金基金などの動向を反映する信託銀行は2週連続 で売り越し、売越額は748億円だった。生保・損保は21週連続で売り越 した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE