きょうの国内市況(1月30日):株式、債券、為替市場

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●日本株は大幅反落、新興国懸念再燃と円高-前日上げ相殺し全面安

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東京株式相場は大幅反落。新興国経済や通貨安への懸念が再燃し、 投資家のリスク回避姿勢が強まる中での円高進行も嫌気された。不動産 や金融、輸出関連など東証1部33業種は全て下落し、値下がり銘柄 が1700近くに達するほぼ全面安となった。

TOPIXの終値は前日比32.09ポイント(2.6%)安の1224.09、 日経平均株価は376円85銭(2.4%)安の1万5007円6銭。ことし最大だ った前日の上げ分を相殺したTOPIXは昨年12月16日以来、約1カ月 半ぶりの安値水準に沈んだ。

りそな銀行の戸田浩司チーフ・ファンド・マネージャーは、「米連 邦公開市場委員会(FOMC)を波乱なく通過し、エマージング通貨の 混乱が収束していくとの期待で前日に大きく上げた」と指摘。しかし、 マーケットの反応はネガティブで、「短期筋が売り直した。きのう買い 出動した投資家を全否定する動き」と言う。

東証1部33業種の下落率上位は不動産、保険、証券・商品先物取 引、銀行、その他金融、電気・ガス、ゴム製品、電気機器、ガラス・土 石製品など。個別ではソフトバンク、楽天、三井住友フィナンシャルグ ループ、トヨタ自動車、任天堂、キヤノン、野村ホールディングス、日 立製作所、JT、三菱地所などが安い。人気ゲームソフトへの期待感 で、直近の連騰が目立っていたスクウェア・エニックス・ホールディン グスも反落した。

一方、昨年4-12月期の連結純利益が前年同期比27%増だったコマ ツ、9カ月累計決算が営業増益のJR東海、日立金属が上昇。理化学研 究所などがiPS細胞よりも簡易な万能細胞の作製に成功したことを材 料に、新日本科学などバイオや臨床試験、再生医療関連銘柄の一角も高 い。

東証1部の売買高は30億4108万株、売買代金は3兆223億円。値下 がり銘柄数が1687に達し、値上がりは78だった。

●債券は上昇、株大幅安や米金利低下で買い優勢-2年入札結果は順調

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債券相場は上昇。新興国通貨の先行き不透明感を背景とした米長期 金利の低下や円高・国内株安が買い手掛かりとなった。きょう実施の2 年債入札は需給の良さを反映して順調だった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比25銭高の144円80銭で始 まり、直後に144円82銭まで上昇した後、144円75銭前後でのもみ合いが 続いた。午後の取引開始後に水準を切り下げ、一時9銭高の144円64銭 まで伸び悩んだが、その後はやや持ち直し、結局は17銭高の144円72銭 で引けた。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥債券運用部長は、米量的緩和の縮 小継続は織り込み済みだったが「今週はリスクオフ・トレードが優勢 だ」と指摘。円も逃避先として買われ、株安が進む状況は「円債にはポ ジティブだ」と述べた。ただ、10年債利回りで「0.6%は一つの壁、限 界とみられている」ため、債券相場は当面「高値もみ合いが続く」との 見方も示した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同2.5ベーシスポイント(bp)低下の0.61%で開始し、直後か ら0.615%で推移。午後に入ると0.625%に下げ幅を縮めた。2時30分前 後に再び0.615%に低下し、3時ごろからは0.62%で取引された。5年 物の116回債利回りは0.5bp低い0.195%。

財務省がこの日実施した表面利率0.1%の2年利付国債(337回債、 2月発行)の入札結果によると、最低落札価格は100円3銭と事前予想 を5厘上回った。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格 の差)は3厘と前回の5厘から縮小。投資家需要の強弱を示す応札倍率 は7.17倍と前回の5.55倍から上昇した。

●円が底堅い、新興国懸念で買い圧力-対ドル102円台前半中心

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東京外国為替市場では円が底堅く推移。新興国市場をめぐる先行き 不透明感から、リスク回避を背景とした円買い圧力が根強く残った。

午後3時43分現在のドル・円相場は1ドル=102円44銭前後。朝方 には102円08銭まで円が上昇。午後の取引では一時前日比500円を超えて 下落していた日経平均株価が下げ渋る展開になると、円買いの動きもや や弱まり、102円53銭まで円安方向に振れる場面もあった。

楽天証券の相馬勉債券事業部長は、新興国の状況を見て、米国の量 的緩和縮小ペースが緩むという「淡い期待」も一部であったと思うが、 連邦公開市場委員会(FOMC)では予定通り緩和縮小を進めていく方 針が示され、リスク資産を落とす動きが広がったと説明。「米量的緩和 政策下でこれまで資金が入り込んできたのが、実際に縮小ということに なってしまえば、当然それは逆流するのは目に見えている」とし、昨年 来の円安進行のスピードは見込みにくくなったと話す。

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