米エール大卒のヘッジファンド運用者、イラクの復興に期待

グラント・ヘルゲンハウアー氏 (39)が運用するヘッジファンドは、1億1000万ドル(約110億円)相 当のイラク株を保有している。イラクでは今月、1日に15回も爆発が発 生した日があったが、それは同氏にとって株式の購入をやめる理由には ならなかった。

ヘルゲンハウアー氏はユーフラテス・イラク・ファンド(ニューヨ ーク)のポートフォリオマネジャー。16日の電話インタビューで「バグ ダッドの現状は、ニュースで知るイラク情勢とは違う。イラク株が提供 する好機に比べれば、世界にある他のどんなチャンスも見劣りする」と 述べた。

米エール大学卒のヘルゲンハウアー氏はかつて、ビル・ブラウダー 氏率いるハーミテージ・キャピタル・マネジメント(モスクワ)でロシ ア株の取引に携わっていた。バグダッド銀行などのイラク株に投資して おり、昨年はプラス28%のリターンを達成した。イラク株のISX指数 は年間ベースで9.5%低下した。ブルームバーグが集計したデータによ ると、ユーフラテスの運用成績は昨年、資産規模5000万ドルを超える新 興国ファンドのうち、米ブラックロックなどを抜き4位となった。

米主導の進攻とフセイン政権崩壊から11年を経て復興が進むイラク は、専門的なヘッジファンドのほか、米シティグループや英スタンダー ドチャータードなど世界の大手銀の投資を引き付けている。国際通貨基 金(IMF)の昨年10月の発表によれば、原油埋蔵量の豊富なイラクの 今年の経済成長率は6.3%と、昨年の3.7%から上昇する見通しだ。2018 年までに9.6%に達すると予想されている。イラク政府は20年までに同 国の産油量が日量900万バレルに増加すると見込んでいる。先月は同 約340万バレルだった。

「これほど成長している国は他にない。イラクで予想されているほ どのスケールの原油生産の増加は歴史上2回しか起こっていない。1960 年代のサウジアラビアと90年代のロシアだ。いずれも国内の銀行と株式 市場の変革につながった」。ヘルゲンハウアー氏は四半期ごとに訪れて いるバグダッドでそう語った。

原題:Yale Grad Trusts in Bank of Baghdad to Help Deliver Returns (3)(抜粋)

--取材協力:Shaji Mathew、Claudia Maedler. Editor: Dale Crofts

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