野村HD:10-12月純利益は483億円-リテール部門が好調

野村ホールディングスの2013年10 -12月(第3四半期)の連結純利益は483億円と前年同期(201億円) の2.4倍に拡大した。アベノミクス下での株式取引の活発化で、株式委 託や投資信託の販売などリテール(個人)営業部門が堅調だったほか、 トレーディング収益も増えた。

東証で30日発表した。純利益はブルームバーグ・ニュースが集計し たアナリスト9人の予想平均値460億円を上回った。野村が再建に携わ り昨年12月に上場した足利ホールディングス株式の評価益125億円も寄 与した。4-12月の9カ月累積では1523億円と前年同期の6倍超で05年 同期以来の水準となった。

柏木茂介財務統括責任者(CFO)は決算会見で、「企業業績の回 復を見込んで株価が上昇した」と述べ、アベノミクス効果に期待したリ テール部門の好調は足元でも続いているとの認識を示した。

第3四半期の収益合計は前年同期比2.5%減の4474億円。委託・投 信募集手数料は45%増の1214億円と大幅に伸びたほか、トレーディング 損益は23%増の1085億円に拡大した。買収アドバイザリーなどの投資銀 行業務手数料は21%増の158億円、アセットマネジメント業務手数料 は20%増の421億円と全ての収益部門が好調だった。

投資銀行、海外業務

海外拠点の税引き前損益は、米州が80億円黒字(前年同期は16億円 の黒字)、欧州が148億円赤字(同0.5億円の黒字)、アジア・オセアニ アが15億円赤字(同26億円の黒字)で合計は82億円の赤字(同43億円の 黒字)となった。

投資銀行手数料は過去4四半期では最も少なかった。柏木CFOは 「独立系証券として幅広い顧客とお付き合いできる優位性を高めたい。 内外のバンカーを交流させ各国の案件ニーズを掘り出したい」などと述 べた。海外業務の赤字は会計上などの一時要因が大きく「回復基調。財 務会計ベースでは黒字になっているのではないか」としている。

東京証券取引所によると10-12月の1日当たりの株式売買代金(第 1部、2部、マザーズ合計)は約2兆6293億円と前四半期(7-9月) の約2兆3558億円より増加し、前年同期の2倍近くに増えた。同期間の TOPIXは9.1%上昇した。こうした中で、野村の顧客資産残高は96 兆円と過去最高に拡大した。

ブルームバーグ・データによると野村ホールディングスは10-12月 の株式関連引き受けランキングで前年同期と同じくトップを維持。共同 主幹事を務めたシャープの公募増資などが貢献した。一方、2013年の日 本関連M&Aランキングは5位と前年の4位から後退した。

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