20年度財源不足は最大47.6兆円、黒字化の目標達成は困難-財務省試算

財務省は30日、2014年度一般会計予 算案を基に20年度までの財政見通しを示した「後年度歳出・歳入への影 響試算」を発表した。それによると、同年度の新規国債額に相当する財 源不足が最大で47.6兆円となり、政府が同年度に目指す基礎的財政収支 の黒字化は困難な見通しであることが分かった。

試算は15年10月の消費税率10%への引き上げを織り込んだ。名目成 長率が1.5%にとどまり、歳出効率化も進まない仮定では、20年度の歳 出総額は114.4兆円に達し、国債費を除く基礎的財政収支は14.1兆円の 赤字になる。成長率3%で歳出を効率化した前提でも、同収支の赤字額 は6.6兆円と見積もっている。

政府は、国・地方の基礎的財政収支の赤字の対GDP比に関し、15 年度までに10年度から半減、20年度に黒字化する方針だ。昨夏の中期財 政計画は目標達成に向け、国の一般会計赤字額を13年度の23兆円から15 年度に15兆円程度へ圧縮するよう明記。試算では同年度の赤字額は14兆 -15.8兆円と目標前後に抑制される見通し。

14年度当初予算案の歳出総額は95.9兆円と過去最大規模となった。 税収は50兆円と前年度当初比で7兆円近い増収を見込んでいるが、新規 国債発行額は41.3兆円と前年度に続いて40兆円を超え、公債依存度 は43%と依然高い。基礎的財政収支の赤字幅は18兆円だった。

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