エアバスも関心、陛下や首相使う政府専用機-ボーイングに挑む

天皇陛下や首相が使用する政府専用 機の選定に欧州の航空機メーカー、エアバスが関心を示している。現在 の政府専用機は、日本で8割超のシェアを握る米ボーイングの大型旅客 機B747だが、エアバスが切り崩しを狙う格好だ。

エアバスの日本法人エアバス・ジャパンのステファン・ジヌー社長 は28日、ブルームバーグの取材に対し、最終的な判断は詳細が判明した 時点で決めるとした上で「われわれは非常に関心を持っている」と述 べ、政府への航空機納入について興味を示した。エアバス本社のある仏 トゥールーズからの電話インタビューで明らかにした。

日本の政府専用機は1991年に導入され、皇室や閣僚の外国訪問、ま た在外邦人の保護や国際平和協力活動にも使用されている。会議室や事 務作業室のほか、同行記者のための会見室も用意されている。現在、2 機のB747-400を航空自衛隊が管理し、整備などは日本航空が行ってい るが、同社がB747を退役させたため、同型機の整備を継続的に行うこ とが難しくなり、機種変更が迫られている。

これを受けて、政府は後継機導入に向けた作業を行っている。防衛 省の航空幕僚監部の広報担当者は後継機種について「2019年度の運用を 目指し機種選定を進めている」と述べた。匿名を条件に語った。

「ボーイング有利」

航空経営研究所の牛場春夫副所長は、ブルームバーグの取材に対し 「日米関係の長い歴史や現在の国際情勢などを考慮すれば、次の専用機 も米国製のボーイングになるのではないか」と述べた。「現在のB747 の専用機に何ら問題が生じたとも聞いておらず実績が評価される側面も あるだろう」という。

防衛省は27日、新たな政府専用機の提案要求書作成のための意見を 募るための説明会を2月3日に実施すると官報に公告を掲示した。機材 の条件として、米国東海岸への直行が可能なことや、将来にわたり国内 で民間航空会社などによる整備体制が確保される見通しがあることなど を条件としている。選定対象になるためには、この説明会への参加が第 一歩となる。

エアバス・ジャパンのジヌー社長は説明会への参加の意向を電話で 明らかにした。一方、ボーイング・ジャパンのジョージ・マフェオ社長 も説明会に参加する意向を示し「再び日本政府とともに仕事をする機会 を持てることをうれしく思います」と電子メールでコメントした。

昨年10月、日航は同社として初めてのエアバス機を発注したと発 表。老朽化したボーイングのB777をエアバスA350で更新する。エアバ スのファブリス・ブレジエ社長兼最高経営責任者(CEO)は同月都内 で講演し、日本での同社のシェア13%から20年に25%、「今後20-25年 の間に日本でのシェアを最大で50%程度まで引き上げたい」と述べた。

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