中国レノボ、グーグル携帯端末部門を3000億円で買収-株価急落

世界最大のパソコン(PC)メーカ ー、中国のレノボ・グループ(聯想集団)は米グーグルの携帯端末部門 モトローラ・モビリティを29億1000万ドル(約3000億円)で買収するこ とで合意した。レノボはIBMの低価格サーバー事業の買収を決めたば かりで、米テクノロジー企業の取り込みを続けている。

グーグルは29日の発表資料で、売却に伴い現金とレノボ株で14 億1000万ドル、3年物約束手形で15億ドルを得ると説明した。モトロー ラ・モビリティの特許資産の半分以上はグーグルが保持し、レノボは知 的財産のライセンス供与を受ける。

レノボの楊元慶会長兼最高経営責任者(CEO)はインタビューで 「われわれは世界的プレーヤーになる夢を描いている」とし、「今回の 案件は成熟市場に参入する近道だ」と語った。

市場は楊会長の決断に手厳しい反応を示している。30日の香港市場 でレノボ株は一時、前日比8%安と、約1年7カ月ぶりの大幅安となっ た。縮小する事業の取得に、あまりに多額の資金を投じたのではないか との懸念が広がった。モトローラはスマートフォン(多機能携帯電話) 出荷で米アップルや韓国サムスン電子に及ばず、収入も減少している。

サンフォード・C・バーンスティーン(香港)のアナリスト、アル ベルト・モエル氏は「レノボは今回、派手な動きで注目を集めようとし た可能性がある」と電子メールで指摘。モトローラについては「ワイヤ レス時代初期の輝きは色あせた」と評した。同氏はレノボ株の投資判断 を「アウトパフォーム」としている。

PC業界の低迷

PC業界では世界的に出荷が落ち込んでおり、レノボはそれを補う ためにストレージ機器や企業ネットワーク用サーバー、携帯電話などの 事業に進出している。モトローラ・モビリティ買収により、レノボは米 国と西欧の携帯電話市場でプレゼンスを高めることになるとみられる。

レノボは低価格の携帯端末を幅広く取りそろえており、スマホ販売 で世界5位。サムスン電子やアップルに対抗しようと、高価格帯にもラ インナップを広げ始めている。

レノボは今月、IBMが持つ低価格の「x86」サーバー事業を23億 ドルで買収することで合意。2005年にはIBMのPC事業を取得した。

グーグルのラリー・ペイジCEOは今回の事業売却について発表資 料で、基本ソフト(OS)「アンドロイド」のエコシステム刷新に注力 することが可能になるとコメントした。

レイモンド・ジェームズ・アンド・アソシエーツのアナリスト、ア ーロン・ケスラー氏は、グーグルはハードウエアを手放すことで、アン ドロイドを搭載する他のハードウエアメーカーと競争する必要がなくな るとし、グーグルにとって「ポジティブだ」と述べた。

原題:Lenovo to Buy Google’s Motorola Mobility for $2.91 Billion (1)(抜粋)

--Alex Sherman、Brian Womack、Edmond Lococo, 取材協力:Mark Milian. Editors: Pui-Wing Tam, Mohammed Hadi

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