JT:今期純利益予想1.9%増額、海外好調-市場予想には未達

日本たばこ産業(JT)は2014年3 月期の連結純利益を従来予想の4150億円から4230億円に上方修正した。 理由は円安の影響など。4月からの消費増税に伴うたばこの値上げ申請 を行ったことも発表した。

会社予想の修正幅は1.9%だが、ブルームバーグがまとめたアナリ スト19 人の事前予想平均4312億円を下回った。売上高予想も2兆3680 億円から2兆3900億円に、営業利益予想も6320億円から6380億円にそれ ぞれ上方修正した。ブルームバーグ・ニュースが算出した10-12月期の 純利益は1221億円で、前年同期比29%増。

売り上げの約半分を占める海外たばこ事業では円安などの影響で、 通期売り上げ予想を250億円増額し、1兆2700億円とした。想定為替レ ートは従来の1ドル=97円から97.73円に修正した。日本銀行による大 規模な金融緩和などを背景に円は昨年、対ドルで約18%下落した。

国内たばこ事業の通期売り上げ予想は7030億円で据え置いた。JT は昨年10月、コスト削減などを通じた競争力強化のために国内のたばこ 関連4工場を閉鎖、1600人規模の希望退職者を募集すると発表した。

JTは消費増税に伴い、4月からのたばこの小売定価改定の認可申 請を財務大臣に行ったことも発表した。資料によると計107銘柄に対 し、値上げ幅は1箱あたり10円から20円。「セブンスター」や「ピー ス」は440円から460円に、国内市場で約3割のシェアを占める「メビウ ス」は410円から430円になる。

全体として転嫁

会見した宮崎秀樹副社長は10円単位での値上げについて、自動販売 機の対応を考慮したと述べた。資料によると、一部商品の値段は据え置 かれるが、全体として増税分相当を転嫁することになるという。

値上げの影響について宮崎副社長は「小売り価格が上がることで一 定比率ボリューム(販売数量)が下がることも考えている」と述べ、事 業環境としては非常に厳しくなると語った。業績への影響については、 消費者の受け止め方や競合他社の価格戦略が現時点では不明であること などから、4月末に影響額の見通しを公表するという。

同社は決算期を現在の3月期から12月期に変更することも併せて発 表した。資料によると、グローバル企業として「海外連結子会社と決算 期を統一する」ことで効率化を図るとともに、経営の透明性を高める狙 い。これにより4月1日から始まる期は12月31日で終了する9カ月決算 となる。

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