三井住友FG:10-12月は9%の減益-国債収益振るわず

三井住友フィナンシャルグループの 第3四半期(2013年10-12月)の連結純利益は、前年同期比9.3%減 の1990億円となった。アベノミクスの下での株価上昇が株式関係損益の 改善や関連手数料の増加につながったが、前年同期に利益を押し上げて いた国債関連収益の減少が響いた。

東証で29日開示した13年4-12月期決算から中間利益を差し引いて 算出した。第3四半期の純利益はブルームバーグ・ニュースが集計した アナリスト7人の予想平均値1454億円を上回った。4-12月9カ月間の 純利益は前年同期比28%増の7047億円だった。14年3月期の通期予想 は7500億円を据え置いた。

アベノミクスを受け金融市場が活性化する中、通期の純利益予想は 証券子会社の業績好調なども背景に、過去最高益を記録した前期(7941 億円)に迫る勢い。ただ、四半期ごとの推移を見ると純利益は4-6月 の2883億円、7-9月の2174億円から減少しており、国債関係収益の減 少をどのように補うかが課題となる。

三井住友FGの30日株価は前日終値より安く始まり、一時5.7%安 と取引時間中の下落率で13年6月3日以来となっている。この日は株式 相場全体が下げているが、 同社株の下げ率はTOPIX銀行株指数の 同3.5%安より大きくなっている。

フィッチレーティングスの村上美樹ディレクターは三井住友FGの 第3四半期について前年の国債関連収益が「良過ぎた」反動が出たが、 「市場予想を上回る好決算」と分析。残高圧縮により国債運用では大き な収益を稼ぎ出すのが難しくなり、融資も急拡大が見込みにくい中、証 券や消費者金融業務を強化してくのではないかといみいる。

三井住友FGの第3四半期の連結粗利益は、前年同期比1.8%増 の7112億円。手数料など役務取引等利益が7.6%増の2420億円となった ものの、国債売買益を含むその他業務利益が792億円と26%減少。貸出 利息など資金利益も3.2%減と伸び悩んだ。与信関係費用では戻り益の 額が第2四半期より縮小した。

保有国債を11兆円超圧縮

三井住友銀の国債残高(その他有価証券)は、12月末で9兆2000億 円。3月末の20兆7000億円から11兆5000億円減らした。第3四半期の株 式等損益は796億円の利益となり、中間期より192億円改善した。10-12 月の期間に長期金利(10年国債)は上昇(価格は下落)傾向にあり、東 証株価指数(TOPIX)は9.1%高くなった。

みずほ証券の西原里江シニアアナリストは三井住友FGの収益体質 は国債依存から脱却して「正常な形に戻った」と指摘した。フィッチの 村上ディレクターは今後について、「アベノミクス効果を受けて中小企 業向けや設備投資資金が出てくるのはまだ先。利ざやも引き続き低下傾 向にあり、本業の貸出で飛躍的な改善は見込みにくい」とみている。

みずほフィナンシャルグループは1月31日、三菱UFJフィナンシ ャル・グループは2月3日にそれぞれ決算を発表する予定。

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