新興市場ETFが下落、通貨安続く-米緩和縮小の継続で

新興国市場の株価指数をベンチマー クに運用する上場投資信託(ETF)の「iシェアーズMSCIエマー ジング・マーケットETF」が29日、5カ月ぶりの安値を付けた。新興 国通貨が急落する中で米連邦公開市場委員会(FOMC)は景気刺激策 の一段の縮小を推進した。

同ETFはニューヨーク時間午後4時(日本時間30日午前6時)現 在、1.4%安の37.78ドル。MSCI新興市場指数は0.3%高の936.67。 南アフリカ準備銀行(中央銀行)が予想外の利上げに踏み切ったものの 通貨ランドは下落。ロシアのルーブルはロシア中銀の通貨バスケットに 対して過去最安値を付けた。トルコ中銀は政策金利を約2倍に引き上げ たが投資家信頼感の押し上げにはつながらなかった。

FOMCは退任するバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長 の量的緩和策を段階的に縮小する方針を堅持し、月間債券購入額を100 億ドル(約1兆200億円)減らし650億ドルとすることを決めた。南ア準 備銀はトルコやブラジル、インドなどの新興国中銀に追随し、自国通貨 の押し上げを目指して金融政策を引き締めた。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクのグローバル投資スト ラテジスト、ショーン・リンチ氏は「信頼感の問題だ」と述べ、トルコ や南アの利上げが「奏功してこれらの国からの資金流出に歯止めをかけ るかどうかは、まだ結論が出ていない。緩和縮小は引き続き新興市場の 重荷になる」と予想した。

原題:Emerging ETF Declines as Fed Cuts Stimulus Amid Currency Selloff(抜粋)

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