1月29日の米国マーケットサマリー:株は下落、円が上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3656   1.3671
ドル/円            102.23   102.94
ユーロ/円          139.60   140.73


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,738.79     -189.77   -1.2%
S&P500種           1,774.20     -18.30    -1.0%
ナスダック総合指数    4,051.43     -46.53    -1.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .35%        +.01
米国債10年物     2.68%       -.06
米国債30年物     3.62%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,262.20    +11.70    +.94%
原油先物         (ドル/バレル)   97.31      -.10     -.10%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円とドルが新興市場通貨の大半に対 して上昇。米金融当局が毎月の債券購入額の縮小を継続したことが手掛 かり。

ニュージーランド(NZ)ドルは米ドルに対して下げを拡大。NZ 準備銀行(中央銀行)はこの日、政策金利を据え置いた。ウィーラー総 裁は昨年12月の時点で、2014年上期に政策金利を引き上げることを示唆 していた。新興市場通貨は朝方から下落していた。トルコに続き、南ア フリカの中銀も通貨防衛のため利上げに動いたが、投資家の不安を拭う ことはできなかった。このほかロシアのルーブルが13営業日続落となっ たほか、ハンガリーのフォリントも値下がりした。

シティグループの主要10カ国(G10)通貨戦略責任者、スティーブ ン・イングランダー氏は電子メールで、「新興市場の観点から見れば、 FOMCに『じゃあ、またな』と言われたようなものだ」と指摘。「リ スク通貨に対しては若干の失望感が広がっている」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時12分現在、円はドルに対し前日比0.8% 高の1ドル=102円11銭と、3日ぶり反発。一時0.5%安まで下げる場面 もあった。対ユーロでは0.9%上げて1ユーロ=139円42銭。一時0.4% 安を付けた。ドルは対ユーロで0.1%上げて1ユーロ=1.3655ドル。 NZドルは対米ドルで0.8%安の1NZドル=0.8189米ドル。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数はほぼ変わらずの1026.66。一時1025.05と14日以来の水準に下 げた。

◎米国株式市場

29日の米国株は下落。ヤフーやボーイングが発表した業績予想が投 資家の失望を誘ったほか、新興市場で混乱が続く中で米連邦公開市場委 員会(FOMC)が量的緩和策の縮小を進める姿勢を維持したことが影 響した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値で、S&P500種株価指数 は前日比1%安の1774.20で終了。ダウ工業株30種平均は189.77ドル (1.2%)下落して15738.79ドルで終えた。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの副最高投資責任者 (CIO)のエリック・デービッドソン氏は「しばらくの間、新興市場 では弱さが見られていた。それがここ数日間で一気に展開した」と述 べ、「こうした短期間の動向に対して、米当局が反応することはないだ ろう」と続けた。

◎米国債市場

米国債市場で10年債利回りは2カ月ぶりの水準に低下。新興市場へ の不安から安全性を求めた買いが活発な中、連邦公開市場委員会 (FOMC)は2度目の緩和縮小を発表した。

10年債利回りは低下。FOMCは月額の資産購入を現行の750億ド ルから650億ドルに縮小すると発表。声明は前回と同様、異例の低金利 が少なくとも、失業率が6.5%を上回り、「向こう1-2年のインフレ 率予測値が委員会の中長期的な目標である2%を0.5ポイントを超えて 上回らない限り」適切になるとの認識を示した。米国債はFOMCの発 表前から堅調に推移。トルコ中銀が政策金利を大幅に引き上げたもの の、リラは2週間ぶり高値から下落に転じた。南アフリカも利上げに踏 み切った。

パイオニア・インベストメンツのバイスプレジデント、リチャー ド・シュランガー氏は「新興市場国の状況が米経済の成長に影響しない 限り、現行路線は健在だ」と指摘。「当面はこのまま順調に進むだろ う」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時19分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)下げて2.70%。同年債(表面利率2.75%、2023 年11月償還)価格は14/32上昇の100 14/32。利回りは一時、昨年11月20 日以来の低水準を付けた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。1週間ぶりの大幅高となった。新 興国通貨の下落を受けて、逃避目的の買いが入った。南アフリカ準備銀 行(中央銀行)はこの日、市場予想に反して政策金利を引き上げた。ト ルコに続き通貨防衛に踏み切った。

TDセキュリティーズ(トロント)の商品戦略責任者、バート・メ レク氏は電話インタビューで、「安全逃避の動きがやや見られる」と指 摘。「南アフリカが利上げしたばかりで、新興市場に関する不安は続い ている。世界の成長は上向いているとの見方そのものが、疑問視されて いる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.9%高の1オンス=1262.20ドルで終了。中心限月として は23日以来の大幅上昇となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反落。米エネルギー情報局(EIA)の統 計で予想を上回る原油在庫の増加が伝わり、前日の4週間ぶり高値から 下げた。寒冷な天候でヒーティングオイルなど留出油の需要が約6年ぶ りの高さに上昇したことから、原油相場はこの日の安値を離れた。

エナジー・アナリティクス・グループのディレクター、トム・フィ ンロン氏は「きょうの相場はEIA統計と、原油在庫が積み上がってい るという事実が決定した」と指摘。「留出油の在庫減少は非常に意味が 大きい」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日比 5セント(0.1%未満)安の1バレル=97.36ドルで終了した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE