FOMCの声明、新興国動揺は影響薄か-メンバー交代も注目

米連邦公開市場委員会(FOMC) は29日に2日間の日程を終えて午後2時(日本時間30日午前4時)に声 明を発表する。注目点を以下にまとめた。月末で退任するバーナンキ米 連邦準備制度理事会(FRB)議長にとっては今回が最後のFOMC で、記者会見は予定されていない。

--株式相場の動揺:新興国株は今年、2009年以降で最悪のスタートを 切ったが、FOMCによる緩やかな債券購入縮小方針を狂わせることは ないだろうと、TDセキュリティーズUSAの外為・金利・商品担当グ ローバル責任者、エリック・グリーン氏は指摘する。グリーン氏は 「FRBは当面、株安を冷静に見るだろう」と述べ、市場の混乱が「重 要になってくるのは国内の目標に関連する場合だけで」あり、米国の成 長や雇用に差し迫った脅威を突き付けてはいないと語った。

--エコノミスト調査:ブルームバーグ・ニュースが今月10日に実施し たエコノミスト調査によると、今後6回のFOMCで月間債券購入 を100億ドルずつ減額することが決まり、12月までにプログラムの終了 が発表される見通し。FOMCは先月、月間購入額を850億ドルから750 億ドルに減らすことを決定した。

--フォワードガイダンス:12月の失業率は6.7%に低下したものの、 今月のエコノミスト調査の予想中央値によれば、FOMCは利上げ開始 検討の目安とする失業率の水準を現行の6.5%から引き下げない公算が 大きい。JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイ ケル・フェロリ氏は「6.5%という失業率の目安は据え置かれると考え ているが、将来の金利の動きの道しるべとして重要視されなくなる可能 性が高い」と指摘。記者会見が開かれないFOMCであるため、目安に 関する表現が変わる可能性は低いと付け加えた。

--わずかな修正:ゴールドマン・サックス・グループのエコノミス ト、クリス・ドージー氏は、FOMC後の声明は「控えめな修正」にと どまる公算が大きく、12月の雇用の伸びが弱かったものの当局の見通し は維持されると予想した。

--新メンバー:今回のFOMCから新たに議決権を得る地区連銀総裁 は、コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁とピアナルト・クリーブラン ド連銀総裁、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁、フィッシャー・ ダラス連銀総裁。バンク・オブ・アメリカ(BOA)の米国担当シニア エコノミスト、マイケル・ハンソン氏によると、フィッシャー総裁とプ ロッサー総裁は今年、緩和縮小ペースの加速を求めて反対票を投じる可 能性がある一方、コチャラコタ総裁は追加刺激策を訴えて反対に回る可 能性がある。残りのFOMCメンバーは先月の縮小開始決定を支持して おり、FOMCメンバーの交代で当局の政策スタンスが著しく変化する とは考えにくいとハンソン氏は顧客向けリポートで述べた。

原題:Fed Decision Day Guide From Emerging Markets to FOMC Voter Shift(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE