トルコ:利上げでリラ防衛図る-4%高から2.4%安と乱高下

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29日の外国為替市場で、トルコ・リ ラは乱高下した。中央銀行は政策金利を約2倍に引き上げ、米金融緩和 縮小を受けた資金逃避からの通貨防衛を図った。この日は株価も下落し た。

深夜の利上げ発表を受けて一時は4%余り上昇していたリラは一転 し、一時2.4%安まで反落。イスタンブール時間午後7時23分には0.5% 高の1ドル=2.2407リラ。2年債利回りは18ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の10.88%。イスタンブール100種株価指数 は2.3%下落した。

バシュチュ中銀総裁は、世界の新興市場からの資金逃避に国内の政 治情勢緊迫が重なって加速するリラ下落に歯止めをかけようとしてい る。米当局の緩和縮小で世界的にリスク資産離れが始まっているのと時 を合わせ、閣僚や国有企業の経営陣を巻き込んだ汚職疑惑が投資家の不 安をあおっている。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の 為替・新興市場戦略責任者、デービッド・シモンズ氏は、「トルコ中銀 が利上げを決めた直後の市場は、同中銀がある意味で重要なテストに合 格したとの反応だった」とした上で、「通貨防衛のために利上げせざる を得ないという状況を広い視野で見ると、結局のところファンダメンタ ル的には非常に厳しい立場だ。従ってより広範なマクロ的な圧力は残 る」と述べた。

中銀は景気支援に軸足を置いていた政策を一転させ、3つの政策金 利を全て引き上げた。1週間物レポ金利は4.5%から10%に引き上げ、 翌日物貸出金利は7.75%から12%に、翌日物借入金利は3.5%から8% にそれぞれ引き上げた。

米金融当局の債券購入縮小に伴い新興市場は輝きを失いつつある。 南アフリカ共和国の中銀もこの日利上げを実施したが、ランドは一時の 上昇後に下落した。

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