米国株:反発、企業決算や消費者信頼感の上昇を好感

28日の米国株は反発。製薬のファイ ザーや住宅建設のD.R.ホートンなど各社が発表した決算で利益がア ナリスト予想を上回ったことが好感された。米連邦公開市場委員会 (FOMC)の声明発表を翌日に控える中で、この日発表された消費者 信頼感指数が上昇したことも買い材料だった。

ファイザーは2.6%上昇。同社10-12月(第4四半期)決算は、利 益がアナリスト予想を上回った。コスト削減や税率低下が寄与した。住 宅建設のD.R.ホートンは9.8%値上がりした。保険のアメリカン・ インターナショナル・グループ(AIG)は2.5%高。バンク・オブ・ アメリカ(BOA)はAIGが今後2年間で100億ドル規模の自社株買 いを実施するとの予想を明らかにした。

一方、アップルは8%の下落。同社のスマートフォン(多機能携帯 電話)「iPhone(アイフォーン)」の販売台数が予想を下回った ことが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の1792.50で終了。ダウ工業 株30種平均は90.68ドル(0.6%)上昇して15928.56ドルで終えた。

パリセード・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)、ダン・ベルー氏は「企業利益は非常に良好なようだ」と述 べ、「景気は自律的な拡大の過程にあり、計画されている程度の金融緩 和策の縮小ならこなすことができる」と続けた。

S&P500種の下げ幅

中国の景気減速の兆候を受けて新興市場国通貨が売られ、S& P500種は過去3日間で3.4%下落した。これは昨年6月以来で最大の下 げ幅だった。

ブルームバーグのデータによると、S&P500種構成銘柄で前日に 相対力指数(RSI、期間14日)が30を下回ったのは約83銘柄だった。 同指数が30を下回ると、下げの行き過ぎを示唆するとされる。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、 マーク・ルッシニ氏は「株式市場はおそらく過去数年間のように順調に はいかないだろう」と述べ、今回の株価下落について、「秩序立ってい た」と続けた。

バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長にとって最後となる FOMCがこの日から始まった。12月のFOMC会合では月間の資産購 入額を100億ドル減額して750億ドルと決定した。

ブルームバーグ・ニュースが10日に実施したエコノミスト調査によ ると、米金融当局はこの先6回の会合で毎回100億ドルの資産購入額の 縮小を決定し、12月までに資産購入プログラムを終了すると予想されて いる。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した1月の消費者 信頼感指数は80.7と、前月の77.5(速報値78.1)から上昇した。ブルー ムバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は78だった。

企業の四半期決算

今シーズンに四半期決算を発表したS&P500種採用企業152社のう ち、利益がアナリスト予想を上回ったのは約74%だった。ブルームバー グがまとめたアナリスト予想では、S&P500種企業の利益は2013年第 4四半期に6.6%増、売上高は2.3%増となっている。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)はこの日9.3%低下して15.80だった。VIXは先週46% と、2010年5月以来で最も上昇した。

S&P500種産業別10指数のうち9指数が上げた。特に金融とヘル スケア銘柄が上昇した。

ファイザーは2.6%高。10-12月期の一時項目を除いたベースの利 益は1株当たり56セントと、ブルームバーグがまとめたアナリスト16人 の予想平均(52セント)を上回った。

この日発表された米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ ケース・シラー住宅価格指数によると、11月は前年同月比で13.7%上昇 した。これは前年比ベースでは2006年2月以来で最も高い伸びだった。

テクノロジー株は0.7%安と、産業別10指数のうち唯一の下落。ア ップルは8%下げて10月以来の安値だった。10-12月のアイフォーン販 売は5100万台と過去最高を記録したが、アナリスト予想の5470万台を下 回った。

原題:U.S. Stocks Rebound on Earnings as Consumer Confidence Increases(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh. Editor: Jeff Sutherland

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