1月28日の米国マーケットサマリー:円は対ドル続落、株小反発

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3670   1.3673
ドル/円            102.90   102.55
ユーロ/円          140.66   140.22


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,928.56     +90.68     +.6%
S&P500種           1,792.50     +10.94     +.6%
ナスダック総合指数    4,097.96     +14.35     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .34%        +.00
米国債10年物     2.75%       .00
米国債30年物     3.67%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,250.50    -13.00   -1.03%
原油先物         (ドル/バレル)   97.24     +1.52    +1.59% *

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで続落した。新興市場で の混乱に沈静化の兆しが見られることが背景。また米国の消費者信頼感 指数の上昇や企業決算を受け、投資家の楽観が強まった。

ドルは新興市場の主要24通貨の大半に対して値下がり。米連邦公開 市場委員会(FOMC)はこの日、2日間の会合をスタートさせた。エ コノミスト調査では毎月の資産購入の100億ドル縮小が見込まれてい る。スイス・フランと円は主要31通貨の過半数に対して下落。新興国の 株価が4日ぶりに反発し、安全資産としての需要が後退した。トルコ・ リラは続伸。同国の中央銀行はこの日、臨時会合を開く。

ナイツブリッジ・フォーリン・エクスチェンジ(トロント)のラヒ ム・マドハブジ社長は電子メールで、「新興市場に関連したリスク回避 の懸念は続いているが、和らぎつつある」と分析。「米経済は全般的に 力強さを示しつつあり、利回りはじわじわと上昇している。こうした中 でドルが引き続き資金を引き寄せている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時15分現在、円はドルに対し前日比0.4% 安の1ドル=102円93銭。一時0.7%安となった。対ユーロでは0.3%安 の1ユーロ=140円57銭。ドルは対ユーロで0.1%下げて1ユーロ =1.3658ドル。

◎米国株式市場

28日の米国株は反発。製薬のファイザーや住宅建設のD.R.ホー トンなど各社が発表した決算で利益がアナリスト予想を上回ったことが 好感された。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を翌日に控 える中で、この日発表された消費者信頼感指数が上昇したことも買い材 料だった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値で、S&P500種株価指数 は前日比0.6%高の1792.50で終了。ダウ工業株30種平均は90.68ドル (0.6%)上昇して15928.56ドルで終えた。

パリセード・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)、ダン・ベルー氏は「企業利益は非常に良好なようだ」と述 べ、「景気は自律的な拡大の過程にあり、計画されている程度の金融緩 和策の縮小ならこなすことができる」と続けた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが約2カ月ぶり低水準付近で推移し た。連邦公開市場委員会(FOMC)は月間の債券購入額を縮小すると 予想されている。一方で、景気回復が引き続き平たんな道ではないこと を示す指標を受け、短期金利は過去最低水準でしばらく据え置くとみら れている。

FOMCが今週の会合で金融緩和を縮小するとの思惑から、国債相 場は軟調。新興市場国の株価が4日ぶりに上昇したことも、安全資産と しての米国債の需要を弱めた。12月の米耐久財受注額が予想外に減少す ると、景気が鈍化しているとの懸念が強まり、米国債は下げ渋った。財 務省は320億ドル相当の2年債入札を実施した。今週の入札での発行総 額は1110億ドル。

マニュライフ・アセット・マネジメントのシニアトレーダー、マイ ケル・ロリジオ氏(ボストン在勤)は「市場は緩和縮小の継続を織り込 んでおり、恐らくそうなるだろう。緩和政策の効果は弱まっており、そ れが緩和縮小の主因だ。景気がどのような形にしろ過熱しそうだという 見方が理由ではない」と語った。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時40分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.75%。同年 債(表面利率2.75%、2023年11月償還)価格は99 31/32。利回りは24日 に2.70%と、昨年11月26日以来の低水準を付けた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。5週間ぶりの大幅安となった。米 連邦公開市場委員会(FOMC)が緩和縮小を決定するとの観測を背景 に、代替投資の買いが減退した。

TDセキュリティーズ(トロント)の商品戦略責任者、バート・メ レク氏は電話インタビューで、「FOMCはあす、さらなる緩和縮小を 発表する可能性が非常に高い」と指摘。「その発表を前に、ポジション を解消しておこうとの動きだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1%安の1オンス=1250.50ドルで終了。中心限月として は昨年12月19日以来の大幅下落となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は3日ぶりに上昇。4週間ぶりの高値を付け た。米消費者信頼感の改善や住宅市場の回復を示す指標を材料に株価が 上昇したことが手掛かりとなった。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「株式 相場の反発と耐久財受注減少の組み合わせで、原油は上昇している。耐 久財受注は金融緩和の積極的な縮小の可能性を弱める」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比1.69ドル(1.8%)高の1バレル=97.41ドルと、終値としては12月31 日以来の高値となった。

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