欧州債:スペインとイタリア債上昇-新興国不安が和らぐ

28日の欧州債市場では、スペイン国 債が続伸。新興市場が反発したことから、他の高利回り資産を求める動 きも強まった。

イタリア国債も上昇。インドが予想に反して利上げを実施したほ か、トルコ中央銀行が通貨安に歯止めをかけるため特別会合を開くこと を決め、こうしたことを手掛かりに先週急落した発展途上国市場の影響 が和らいだ。イタリアがこの日発行した満期2年のゼロクーポン債の落 札利回りは過去最低となった。一方、ドイツ国債は続落。同国は29日 に10年債を50億ユーロ発行する。

バイエルン州立銀行のシニア債券ストラテジスト、マリウス・ダハ イム氏(ミュンヘン在勤)は「新興国の中銀が措置を講じ、これが痛み をやや和らげた公算がある」と発言。さらに「今年の世界経済は多少改 善するとの見方を維持している。われわれはスペインとイタリアの国債 の保有比率を高める可能性がある」と語った。

ロンドン時間午後4時22分現在、スペイン10年債利回りは前日比5 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.70%。同国債(表 面利率4.4%、2023年10月償還)価格は0.44上げ105.625。同年限のイタ リア国債利回りも5bp下げ3.85%。

ドイツ10年債利回りは1bp上昇し1.68%。24日には1.64%まで下 げ、昨年8月5日以来の低水準を付けていた。2年債利回りはほぼ変わ らずの0.12%。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、ドイツ連 邦銀行のバイトマン総裁は、政策金利を必要以上に長く低水準にとどめ るべきではないと語った。

英国債相場は下落。この日発表された英国内総生産(GDP)統計 で昨年の経済成長率が2007年以来の高い伸びとなったほか、新興市場へ の懸念が和らいだことを背景に、比較的安全とされる英国債の需要が後 退した。

ロンドン時間午後4時45分現在、英10年債利回りは3bp上昇 し2.81%。同国債(表面利率2.25%、2023年9月償還)価格は0.265下 げ95.335となった。

原題:Spanish, Italian Bonds Advance as Emerging-Markets Crisis Eases(抜粋) Gilts Decline as Economy’s Best Year Since 2007 Damps Safety Bid (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE