ヘッジファンドは顧客にアンフェア-ドラッケンミラー氏が挑む

ここ30年で最強のヘッジファンド運 用者の一人、スタン・ドラッケンミラー氏は、他人のヘッジファンドに 投資するようになって気が付いたことがある。それはファンドの大半が 顧客を公正に扱わないという事実だ。

パートナーシップの契約が、ファンドの従業員の不正に絡む法的コ ストを投資家に負担させる内容であるのはしょっちゅうだし、運用者が 勝手に理由を付けて償還を停止できるようにしているのもそうだ。1997 年からドラッケンミラー氏の代理人を務めるジェラルド・カーナー弁護 士がさまざまな基金を対象に準備した文書で説明した。

カーナー弁護士は今、運用者が投資家よりも強く、資産運用の世界 で最も高い料金を取るこの業界に闘いを挑んでいる。契約改正を求め、 それでも応じないファンドからは資金を引き揚げるように投資家に勧め ている。

「ヘッジファンド:中身の問題」と題した14ページの文書で同弁護 士は、不公平な条項は「是正しておかないと、将来的に何百万ドルもの 投資家コストになり得る」と書いている。

ボウドイン大学の投資担当シニア・バイスプレジデントのポーラ・ ボレント氏が27日、米アリゾナ州スコッツデールでのNMSマネジメン トの会議でこの文書を紹介した。29日にはフロリダ州パームビーチでの モルガン・スタンレー主催ヘッジファンド会議でも紹介する。

カーナー氏とドラッケンミラー氏は文書の内容以上のコメントを控 えた。ドラッケンミラー氏は母校であるボウドイン大の寄付基金の一部 を運用していた。ジョージ・ソロス氏のチーフストラテジストだったド ラッケンミラー氏はヘッジファンド、デュケイン・キャピタル・マネジ メントで1986-2010年にかけて年平均プラス30%の運用成績を残した。

「契約書がファンドの善良さを示しているようなファンドに投資資 金を預けたい。契約書の内容が重大な影響を与えるような万が一の事態 が起きた場合、投資家が保護される内容であってほしい」とカーナー弁 護士は記している。

従業員の不正によって生じる法務コストを、運用者自身に問題がな くとも自ら負担することを明確にする契約書に内容改正することを求め る同弁護士は「それが責任というものであり、料金を取るのは責任を取 るためだ」としている。また、運用者の都合でファンドの償還を停止す るのを不可能とする条項も必要だとしている。

原題:Druckenmiller Lawyer Takes on Hedge Funds Over Unfair Contracts(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE