インド中銀、予想外の利上げ-インフレとルピー安阻止を図る

インド準備銀行(中央銀行)は28 日、市場の大半の予想に反して政策金利の引き上げを決めた。インフレ 抑制に加え、このところの新興市場混乱の流れで通貨ルピーが急落した ことに対処する姿勢を示した。

準備銀は同日、ラジャン総裁が政策金利のレポ金利を従来の7.75% から8%に引き上げたと発表した。ブルームバーグ・ニュースがまとめ た市場関係者45人のうち、利上げ予想は3人のみで、残りは据え置きを 予想していた。準備銀は先月は政策金利を変更していなかった。

準備銀の諮問委員会は先週、消費者物価指数(CPI)の伸び を2016年までに4%とする目標の設定を提言した。インドでは経済が厳 しい状況にあるにもかかわらず、CPI上昇率が10%近辺で推移してい る。提言はインフレ抑制のため借り入れコストを引き上げる必要性を示 唆する内容だった。

利上げを正確に予想していた野村ホールディングスのエコノミス ト、ソナル・バルマ氏(ムンバイ在勤)は「インフレは鈍化していな い。われわれはこの状態が長引くと予想している」と指摘。「物価上昇 圧力が依然として強い上、準備銀がCPIに基づくインフレターゲティ ング導入に向かっていることを考えると、バイアスは金利上昇方向だ」 と述べた。

ルピーは過去1年でドルに対して約14%下落。原油など輸入品のコ ストが押し上げられ、物価上昇圧力が増した。

インフレ見通し

準備銀はこの日、別の発表資料で今年1-3月期のCPI上昇率を 9%超と予想。15年1-3月期は7.5-8.5%の範囲との見通しを示し た。またインフレが落ち着けば来年度(14年4月-15年3月)の成長率 は5-6%が見込めると説明。今年度(13年4月-14年3月)について は5%を「若干下回る」との見通しを明らかにした。

HSBCホールディングスのインド・東南アジア担当チーフエコノ ミスト、レイフ・エスケセン氏は「コアインフレ率は極めて高く、近い 将来に低下しそうにない」と指摘。「最近示された金融政策の枠組み変 更案が採用されれば、それも一段の金利上昇につながる可能性がある」 と述べた。

原題:India Unexpectedly Raises Rates as Inflation Target Mulled (1)(抜粋)

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