金は欧米からアジアへ流出-欧州の精練所、中国の需要に対応

金相場が昨年、過去30年で最大の下 落を示したことが、スイスのイタリアとの国境近くにあるMKS(スイ ス)のPAMP精錬所に恩恵をもたらしている。MKSは金精錬・販売 会社。金貨や金の延べ棒、宝飾品の需要拡大に伴い、同精練所の中国向 け金販売量は過去最高水準に増加した。

昨年は金相場が年間ベースで28%下落し、主に米国と欧州で取引さ れる金連動型上場投資信託(ETF)を通じた金保有量は過去最大 の869.1トン減少した。これらの金の大半はアジアへ流出し、アジアで は米ブリンクスやスイスのUBS、ドイツ銀行などが保管庫を相次いで 新設している。膨らむ富を背景に、中国の金輸入は過去最高水準に達 し、同国はインドを抜いて世界最大の金購入国となった。

PAMPのマネジングディレクター、メヘディ・バルクホルダー氏 によると、中国の「とどまることのない」旺盛な金需要により昨年の販 売量は20%増加したと説明。中国の経済成長が鈍化しているものの、同 氏は引き続き楽観的な見方をしている。先週のインタビューで「中国の 需要はピークを過ぎたが、なお堅調だ」と述べた。

バルクホルダー氏は昨年11月に、注文に対応するためMKSが PAMP精錬所のシフトを増やしたことを明らかにした。同精練所の処 理能力は年間450トン以上。4-6月はフル操業で金鉱石やスクラップ の宝飾品、金塊などをセ氏1000度で溶かし、アジアの購入者向けに純度 を高め、小さいサイズに加工した。

原題:Gold Flows East as Refiners Recast Bars for China Defying Slump(抜粋)

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