インドネシア禁輸でニッケル供給過剰解消か-価格上昇を予想

シンガポールを拠点とする鉱山会 社、イブリス・ニッケルのアガス・スハルトノ最高執行責任者 (COO)は昨年、中国のニッケル銑鉄需要に対応するためインドネシ ア産ニッケル鉱石を200万トン以上出荷した。ニッケル銑鉄はステンレ ス鋼の製造に利用される。今は出荷ができない状態で、インドネシアの スラウェシ島で運営する鉱山の労働者1400人の一部を一時解雇しなけれ ばならない可能性がある。

スハルトノ氏によると、世界最大のニッケル鉱石生産国であるイン ドネシアが今月、輸出を禁止したことを受け、5000トンずつ山積みされ たニッケル鉱石100万トンの出荷が足止めされている。インドネシア政 府は、鉱物資源の加工施設への投資拡大を推進し鉱物に付加価値を付け て輸出することを目指している。

スハルトノ氏は「輸出を許可されていない。どうすればいいのだろ う。当社は非営利組織ではない」と話す。イブリスは18億ドル(約1850 億円)規模の製錬所プロジェクトを計画している。

インドネシアからの輸出の減少によりニッケルの供給過剰が減少 し2015年までに生産が不足する可能性がある。同国は世界の精錬ニッケ ル生産の約14%を占める。ニッケル相場の昨年の下落率は他の非鉄金属 を上回った。

米バンク・オブ・アメリカ(BOA)は23日、ロンドン金属取引所 (LME)のニッケルの平均価格が10-12月(第4四半期)までに 約20%上昇し、1トン当たり1万7000ドルになるとの見通しを示してい る。ゴールドマン・サックス・グループは21日のリポートで、ニッケル を最も選好する金属の一つとして挙げ、1年間の価格見通しを1万6000 ドルに引き上げた。

原題:Nickel Glut Ending as Goldman Sees Rally on Ore Ban: Commodities(抜粋)

--取材協力:Yoga Rusmana、Liezel Hill、Luzi Ann Javier、Alfred Cang. Editors: Jake Lloyd-Smith, Steve Stroth

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