ドル・円は102円台後半、リスク回避の動き一服-トルコ中銀臨時会合

東京外国為替市場でドル・円相場は 1ドル=102円台後半で推移。新興市場への懸念は引き続きくすぶって いるものの、トルコ中央銀行が臨時決定会合を開くと発表したことを受 けて、リスク回避の動きに一服感が出た。

この日のドル・円は102円台半ばで始まった後、小幅にもみ合いな がら102円台後半に水準を上げた。一時は102円76銭まで円売り・ドル買 いが進み、前日の日本時間早朝に付けたドル安・円高水準101円77銭か ら1円近く戻した。

バークレイズ為替ストラテジストの門田真一郎氏は、「トルコ中銀 が緊急決定会合を開くことを受けて、新興国通貨は反発している」と指 摘し、新興国に対する心理が改善して急速なリスク回避から値を戻して いる状況と説明。ただ、ドル・円は、米連邦公開市場委員会(FOMC )の会合を控えて、「動きづらく、横ばい圏で推移している」とも述べ た。

新興市場通貨市場では、前日の相場で11月以来の安値となる1ドル =63.31ルピー前後まで下落したインド・ルピーが午後3時25分現在、 63ルピー前後で推移している。トルコ・リラは前日に過去最安値の1ド ル=2.39リラを付けた後、中央銀行が物価安定に向けた必要な措置を取 るため、28日に臨時会合を開くと発表したことを受けて、反発。同時刻 現在は2.28リラ前後で取引されている。

トルコ中銀は、「最近の展開を協議し物価安定のために必要な措置 を取る」ため、28日夕に臨時会合を開き、結果を29日午前零時に発表す る予定だ。市場では、大幅な利上げや資本規制導入の観測が浮上してい る。

インド準備銀行(中央銀行)はこの日、ラジャン総裁が政策金利の レポ金利を従来の7.75%から8%に引き上げたと発表した。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめた市場関係者45人のうち、利上げ予想は3人の みで、残りは据え置きを予想していた。

FOMC

同時刻現在のユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3681ドル前後、ユー ロ・円相場は1ユーロ=140円44銭前後で推移している。

米連邦準備制度理事会(FRB)は28、29日に、FOMCを開催す る。

あおぞら銀行市場商品部の諸我晃為替マーケットメイク課長は、 FOMCに関して、「米量的緩和を100億ドル減額するという市場大勢 予想通りに決まるとみている。米国自体の景気は、雇用統計は悪かった が、それ以外は大きく振れているわけではない。100億ドル減額をたん たんと行うのではないか」と予想している。

ブルームバーグが10日に実施したエコノミスト調査によると、金融 当局は今後6回の会合で100億ドルずつ債券購入額を縮小し、12月まで に終了を宣言すると予想されている。

JPモルガンの米国担当チーフエコノミストのマイケル・フェロリ 氏(ニューヨーク在勤)は、「金融市場の混乱については、このところ のリスクオフの動きがよく練られてきた量的緩和縮小のスケジュールを 乱すほどに深刻とは思えない」と説明し、債券購入額を100億ドル削減 し月650億ドルとすることや、金利のフォワードガイダンスはほぼ変更 なく維持すると見込んでいる。

国内株式市場でTOPIXは4営業日続落となり、前営業日比0.4 %安の1224.31で引けた。前日のS&P500種株価指数は同0.5%安の

1781.56で終了した。

--取材協力:大塚美佳. Editors: 崎浜秀磨, 青木 勝

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