アルゼンチン債反発、一時4カ月ぶり安値-ペソは変わらず

アルゼンチンのドル建て国債は27 日、一時4カ月ぶり安値となった。ただ、その後は買いが誘われ、先週 のアルゼンチン・ペソ下落容認後、初めて反発に転じた。

インターナショナル債(2033年償還)相場は額面1ドル当たり0.28 セント高の65.25セントとなった。一時は64.1セントまで下げた。この 日の反発の結果、アルゼンチン・ペソ急落が始まった22日からの下げ幅 は計4.9セントに圧縮された。アルゼンチン株の指標、メルバル指数は この1週間で最大の上昇となった。銀行株が上げを主導した。ペソはほ ぼ変わらずの1ドル=8.0031ペソで終了。

ブルティック・キャピタル・マーケッツの債券トレーダー、ホアキ ン・アルメイラ氏は電子メールで質問に答え、「このような強い動きが 起こると、買い手が現れる」と述べ、「市場は非常に混乱している。ア ルゼンチンには依然極めて多くの不確定要因があるため、市場は方向性 が分からなくなっている」と説明した。

アルゼンチン政府は債券保有者への支払いに用いる外貨準備が7年 ぶり低水準に落ち込んだ後、投資家の信頼感回復を目指し、経済規制の 一部撤廃やペソ相場維持策縮小、一部の為替管理の緩和を実施。米格付 け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスはこの日のリポート で、28%強のインフレ率の引き金となった紙幣増刷や歳出を政府が削減 しなければこうした措置の効果は見込めないと指摘した。

ムーディーズはアルゼンチン国債の格付けをニカラグアと同じ「B 3」としている。「B3」は投資適格級の6段階下。格付け見通し(ア ウトルック)は「ネガティブ(弱含み)」。

ムーディーズのアナリスト、ガブリエル・トレス氏はリポートで、 「通貨安容認により外貨準備への圧力は一時的に収まる見込みだが、資 本逃避の根本原因への対処やインフレ抑制、投資家信頼感の回復に向け 政府がどのような政策を実施する計画なのかは依然不透明だ」と指摘。 「アルゼンチンの信用度は引き続き下押し圧力に直面する公算が大き い」と述べた。

原題:Argentine Dollar Bonds Gain for First Time Since Devaluation (1)(抜粋)

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