1月28日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:円が対ドルで続落、安全需要が後退-トルコ・リラ続伸

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで続落した。新興市場で の混乱に沈静化の兆しが見られることが背景。また米国の消費者信頼感 指数の上昇や企業決算を受け、投資家の楽観が強まった。

トルコ・リラは急伸。トルコの中央銀行はこの日の臨時会合で主要 政策金利を2倍強に引き上げた。ドルは新興市場の主要24通貨の大半に 対して値下がり。米連邦公開市場委員会(FOMC)はこの日、2日間 の会合をスタートさせた。エコノミスト調査では毎月の資産購入の100 億ドル縮小が見込まれている。スイス・フランと円は主要31通貨の過半 数に対して下落。新興国の株価が4日ぶりに反発し、安全資産としての 需要が後退した。

ナイツブリッジ・フォーリン・エクスチェンジ(トロント)のラヒ ム・マドハブジ社長は電子メールで、「新興市場に関連したリスク回避 の懸念は続いているが、和らぎつつある」と分析。「米経済は全般的に 力強さを示しつつあり、利回りはじわじわと上昇している。こうした中 でドルが引き続き資金を引き寄せている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円はドルに対し前日比0.4%安の 1ドル=102円94銭。一時0.7%安となった。対ユーロでは0.4%安の1 ユーロ=140円73銭。ドルは対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ =1.3671ドル。

フランは対ドルで続落、0.1%安の1ドル=0.8972フランとなっ た。24日には0.8903フランと、約3週間ぶり高値を付けていた。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらずの1026.40。 一時1025.15と、14日以来の低水準を付けた。

トルコ利上げ

トルコ・リラは続伸。トルコ中銀のウェブサイトの声明によると、 同中銀は主要政策金利である1週間物レポ金利を4.5%から10%に引き 上げた。翌日物貸出金利は7.75%から12%に、翌日物借入金利は3.5% から8%に引き上げられた。

リラはこの日、ニューヨーク市場での取引終了時点では対ドル で1.4%高の1ドル=2.2525リラだったが、その後中銀の発表を受けて 上げを拡大、上昇率は3%を超えている。

マネックス・ヨーロッパの市場アナリスト、アイメア・デーリー氏 (ロンドン在勤)は利上げ発表前に、「トルコ中銀がきょうの臨時会合 で利上げを決定するとの予想も投資家のリスク選好を強めている」と指 摘。「きょうの対円でのドルの動きも市場での全般的なリスクオンの地 合いと一致している」と続けた。

米消費者信頼感

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した1月の消費者 信頼感指数は80.7と、前月の77.5(速報値78.1)から上昇した。ブルー ムバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は78だった。これに反応 し、ドルは対円での上げ幅を拡大した。

ドルは金融当局の資産購入縮小の予想にも支えられた。ブルームバ ーグ・ニュースが10日実施したアナリスト調査の中央値では、FOMC は現在毎月750億ドルで実施している債券購入について、今後会合ごと に100億ドルずつ減らし、年内にプログラムを終了させると予想されて いる。

原題:Yen Falls for Second Day as Haven Demand Wanes; Lira Rallies(抜粋)

◎米国株:反発、企業決算や消費者信頼感の上昇を好感

28日の米国株は反発。製薬のファイザーや住宅建設のD.R.ホー トンなど各社が発表した決算で利益がアナリスト予想を上回ったことが 好感された。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を翌日に控 える中で、この日発表された消費者信頼感指数が上昇したことも買い材 料だった。

ファイザーは2.6%上昇。同社10-12月(第4四半期)決算は、利 益がアナリスト予想を上回った。コスト削減や税率低下が寄与した。住 宅建設のD.R.ホートンは9.8%値上がりした。保険のアメリカン・ インターナショナル・グループ(AIG)は2.5%高。バンク・オブ・ アメリカ(BOA)はAIGが今後2年間で100億ドル規模の自社株買 いを実施するとの予想を明らかにした。

一方、アップルは8%の下落。同社のスマートフォン(多機能携帯 電話)「iPhone(アイフォーン)」の販売台数が予想を下回った ことが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の1792.50で終了。ダウ工業 株30種平均は90.68ドル(0.6%)上昇して15928.56ドルで終えた。

パリセード・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)、ダン・ベルー氏は「企業利益は非常に良好なようだ」と述 べ、「景気は自律的な拡大の過程にあり、計画されている程度の金融緩 和策の縮小ならこなすことができる」と続けた。

S&P500種の下げ幅

中国の景気減速の兆候を受けて新興市場国通貨が売られ、S& P500種は過去3日間で3.4%下落した。これは昨年6月以来で最大の下 げ幅だった。

ブルームバーグのデータによると、S&P500種構成銘柄で前日に 相対力指数(RSI、期間14日)が30を下回ったのは約83銘柄だった。 同指数が30を下回ると、下げの行き過ぎを示唆するとされる。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、 マーク・ルッシニ氏は「株式市場はおそらく過去数年間のように順調に はいかないだろう」と述べ、今回の株価下落について、「秩序立ってい た」と続けた。

バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長にとって最後となる FOMCがこの日から始まった。12月のFOMC会合では月間の資産購 入額を100億ドル減額して750億ドルと決定した。

ブルームバーグ・ニュースが10日に実施したエコノミスト調査によ ると、米金融当局はこの先6回の会合で毎回100億ドルの資産購入額の 縮小を決定し、12月までに資産購入プログラムを終了すると予想されて いる。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した1月の消費者 信頼感指数は80.7と、前月の77.5(速報値78.1)から上昇した。ブルー ムバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は78だった。

企業の四半期決算

今シーズンに四半期決算を発表したS&P500種採用企業152社のう ち、利益がアナリスト予想を上回ったのは約74%だった。ブルームバー グがまとめたアナリスト予想では、S&P500種企業の利益は2013年第 4四半期に6.6%増、売上高は2.3%増となっている。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)はこの日9.3%低下して15.80だった。VIXは先週46% と、2010年5月以来で最も上昇した。

S&P500種産業別10指数のうち9指数が上げた。特に金融とヘル スケア銘柄が上昇した。

ファイザーは2.6%高。10-12月期の一時項目を除いたベースの利 益は1株当たり56セントと、ブルームバーグがまとめたアナリスト16人 の予想平均(52セント)を上回った。

この日発表された米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ ケース・シラー住宅価格指数によると、11月は前年同月比で13.7%上昇 した。これは前年比ベースでは2006年2月以来で最も高い伸びだった。

テクノロジー株は0.7%安と、産業別10指数のうち唯一の下落。ア ップルは8%下げて10月以来の安値だった。10-12月のアイフォーン販 売は5100万台と過去最高を記録したが、アナリスト予想の5470万台を下 回った。

原題:U.S. Stocks Rebound on Earnings as Consumer Confidence Increases(抜粋)

◎米国債:10年債利回り、2カ月ぶり低水準付近-緩和縮小は継続か

米国債市場では10年債利回りが約2カ月ぶり低水準付近で推移し た。連邦公開市場委員会(FOMC)は月間の債券購入額を縮小すると 予想されている。一方で、景気回復が引き続き平たんな道ではないこと を示す指標を受け、短期金利は過去最低水準でしばらく据え置くとみら れている。

FOMCが今週の会合で金融緩和を縮小するとの思惑から、国債相 場は軟調。新興市場国の株価が4日ぶりに上昇したことも、安全資産と しての米国債の需要を弱めた。12月の米耐久財受注額が予想外に減少す ると、景気が鈍化しているとの懸念が強まり、米国債は下げ渋った。財 務省は320億ドル相当の2年債入札を実施した。今週の入札での発行総 額は1110億ドル。

マニュライフ・アセット・マネジメントのシニアトレーダー、マイ ケル・ロリジオ氏(ボストン在勤)は「市場は緩和縮小の継続を織り込 んでおり、恐らくそうなるだろう。緩和政策の効果は弱まっており、そ れが緩和縮小の主因だ。景気がどのような形にしろ過熱しそうだという 見方が理由ではない」と語った。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.75%。同年債 (表面利率2.75%、2023年11月償還)価格は100ちょうど。利回りは24 日に2.70%と、昨年11月26日以来の低水準を付けた。

5年債と30年債の利回り差は4日連続で拡大して2.11ポイント。今 月22日には2.06ポイントと、昨年9月5日以来で最小となっていた。昨 年11月20日には2.54ポイントと、2年余りで最大だった。利回り曲線の スティープ化は経済成長の加速見通しを反映するといわれる。

TBレート

3月6日に償還を迎える財務省短期証券(TB)のレートは2ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.09%。前日には債務上 限をめぐる議会採決を控えた駆け引きへの懸念から、7月以来の高水準 を付けていた。3カ月物TBレートはほぼ変わらずの0.05%。前日は6 日以来の高水準となる0.06%を付けていた。

2年債入札で最高落札利回りは0.380%。入札直前の市場予想 は0.375%だった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.30倍と、過 去10回の平均と同じだった。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「応札は強かった。今週の入札は順調に滑り出した」と 話した。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合 は28.5%。過去10回の平均は24.6%だった。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の比率は22.4%。過去10回の平均は22.3%。

変動利付債

財務省は29日に150億ドル相当の2年物変動利付債を初めて発行す る。30日には5年債(発行規模350億ドル)と7年債(同290億ドル)の 入札を実施する。

1月の米消費者信頼感指数は前月から上昇し、5カ月ぶりの高水準 となった。景気や労働市場に対する見方が改善した。米民間調査機関の コンファレンス・ボードが発表した1月の消費者信頼感指数は80.7と、 前月の77.5(速報値78.1)から上昇した。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト予想の中央値は78だった。

昨年12月の製造業耐久財受注額は前月比4.3%減。ブルームバーグ がエコノミスト82人を対象に実施した調査での予想中央地は1.8%増だ った。前月は2.6%増(速報値3.5%増)に下方修正された。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏は「弱い経済指標が続けば、協議すべきことだが、特 に耐久財という一つの指標でFOMCが現在の軌道を少なくとも今回の 会合で変えることはないと思う」と述べた。「29日に緩和縮小を発表し なかったら意外だ。耐久財は常に変動の激しい指標だ」と続けた。

原題:U.S. 10-Year Yield at Almost 2-Month Low as Fed Reviews Stimulus(抜粋)

◎NY金:続落、5週ぶり大幅安-FOMCが緩和縮小を決定との観測

ニューヨーク金先物相場は続落。5週間ぶりの大幅安となった。米 連邦公開市場委員会(FOMC)が緩和縮小を決定するとの観測を背景 に、代替投資の買いが減退した。

TDセキュリティーズ(トロント)の商品戦略責任者、バート・メ レク氏は電話インタビューで、「FOMCはあす、さらなる緩和縮小を 発表する可能性が非常に高い」と指摘。「その発表を前に、ポジション を解消しておこうとの動きだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1%安の1オンス=1250.50ドルで終了。中心限月として は昨年12月19日以来の大幅下落となった。

原題:Gold Drops Most in Five Weeks on Bets Fed Will Taper Stimulus(抜粋)

◎NY原油:反発、4週間ぶり高値-消費者信頼感改善で株上昇

ニューヨーク原油相場は3日ぶりに上昇。4週間ぶりの高値を付け た。米消費者信頼感の改善や住宅市場の回復を示す指標を材料に株価が 上昇したことが手掛かりとなった。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「株式 相場の反発と耐久財受注減少の組み合わせで、原油は上昇している。耐 久財受注は金融緩和の積極的な縮小の可能性を弱める」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比1.69ドル(1.8%)高の1バレル=97.41ドルと、終値としては12月31 日以来の高値となった。

原題:WTI Oil Surges to Four-Week High as Stocks Rebound on Confidence(抜粋)

◎欧州株:4日ぶり上昇、鉱山株高い-銀行株は3週ぶり安値から反発

28日の欧州株式相場は上昇。指数のストックス欧州600指数は前日 まで3営業日続落し、その下げ率はここ7カ月で最大となっていた。こ の日は鉱山株が買われたほか、銀行株指数が前日付けた3週間ぶり安値 から反発した。

英豪系鉱山会社BHPビリトンとリオ・ティントが上昇。スペイン のサンタンデール銀行は1.6%上げた。収入の大半を南米市場から得る 同行は前日まで8営業日続落だった。英F&Cアセット・マネジメント は6.1%の大幅高。英最古の投資ファンドを運営する同社をカナダのモ ントリオール銀行が7億800万ポンドで買収することで合意した。

ストックス欧州600指数は前日比0.7%高の324.22で終了。前日まで の3営業日の下落率は4.2%だった。アルゼンチンが実質的な通貨切り 下げに踏み切り、新興市場通貨が売りを浴びていたことが背景。

ABNアムロ・プライベート・バンキング(アムステルダム)のデ ィディエ・デュレ最高投資責任者(CIO)は、「向こう2、3四半期 に、欧州企業からは予想を上回る利益の発表が増え始めるだろう」と し、「過去数日の相場下落はどちらかと言えば市場の自己調整だった。 下落は長期トレンドではなく、根本的なセンチメントは変わっていな い」と語った。

28日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が上昇。英 FTSE100指数は0.3%、独DAX指数は0.6%それぞれ上げ、仏 CAC40指数は1%高となった。

原題:European Stocks Rebound From Three-Day Decline as Miners Advance(抜粋)

◎欧州債:スペインとイタリア債が上昇-新興国めぐる懸念が和らぐ

28日の欧州債市場では、スペイン国債が続伸。新興市場が反発した ことから、他の高利回り資産を求める動きも強まった。

イタリア国債も上昇。インドが予想に反して利上げを実施したほ か、トルコ中央銀行が通貨安に歯止めをかけるため特別会合を開くこと を決め、こうしたことを手掛かりに先週急落した発展途上国市場の影響 が和らいだ。イタリアがこの日発行した満期2年のゼロクーポン債の落 札利回りは過去最低となった。一方、ドイツ国債は続落。同国は29日 に10年債を50億ユーロ発行する。

バイエルン州立銀行のシニア債券ストラテジスト、マリウス・ダハ イム氏(ミュンヘン在勤)は「新興国の中銀が措置を講じ、これが痛み をやや和らげた公算がある」と発言。さらに「今年の世界経済は多少改 善するとの見方を維持している。われわれはスペインとイタリアの国債 の保有比率を高める可能性がある」と語った。

ロンドン時間午後4時22分現在、スペイン10年債利回りは前日比5 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.70%。同国債(表 面利率4.4%、2023年10月償還)価格は0.44上げ105.625。同年限のイタ リア国債利回りも5bp下げ3.85%。

ドイツ10年債利回りは1bp上昇し1.68%。24日には1.64%まで下 げ、昨年8月5日以来の低水準を付けていた。2年債利回りはほぼ変わ らずの0.12%。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、ドイツ連 邦銀行のバイトマン総裁は、政策金利を必要以上に長く低水準にとどめ るべきではないと語った。

英国債相場は下落。この日発表された英国内総生産(GDP)統計 で昨年の経済成長率が2007年以来の高い伸びとなったほか、新興市場へ の懸念が和らいだことを背景に、比較的安全とされる英国債の需要が後 退した。

ロンドン時間午後4時45分現在、英10年債利回りは3bp上昇 し2.81%。同国債(表面利率2.25%、2023年9月償還)価格は0.265下 げ95.335となった。

原題:Spanish, Italian Bonds Advance as Emerging-Markets Crisis Eases(抜粋) Gilts Decline as Economy’s Best Year Since 2007 Damps Safety Bid (抜粋)

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