米国債:10年債利回り、2カ月ぶり低水準付近-緩和縮小観測

米国債市場では10年債利回りが約2 カ月ぶり低水準付近で推移した。連邦公開市場委員会(FOMC)は月 間の債券購入額を縮小すると予想されている。一方で、景気回復が引き 続き平たんな道ではないことを示す指標を受け、短期金利は過去最低水 準でしばらく据え置くとみられている。

FOMCが今週の会合で金融緩和を縮小するとの思惑から、国債相 場は軟調。新興市場国の株価が4日ぶりに上昇したことも、安全資産と しての米国債の需要を弱めた。12月の米耐久財受注額が予想外に減少す ると、景気が鈍化しているとの懸念が強まり、米国債は下げ渋った。財 務省は320億ドル相当の2年債入札を実施した。今週の入札での発行総 額は1110億ドル。

マニュライフ・アセット・マネジメントのシニアトレーダー、マイ ケル・ロリジオ氏(ボストン在勤)は「市場は緩和縮小の継続を織り込 んでおり、恐らくそうなるだろう。緩和政策の効果は弱まっており、そ れが緩和縮小の主因だ。景気がどのような形にしろ過熱しそうだという 見方が理由ではない」と語った。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.75%。同年債 (表面利率2.75%、2023年11月償還)価格は100ちょうど。利回りは24 日に2.70%と、昨年11月26日以来の低水準を付けた。

5年債と30年債の利回り差は4日連続で拡大して2.11ポイント。今 月22日には2.06ポイントと、昨年9月5日以来で最小となっていた。昨 年11月20日には2.54ポイントと、2年余りで最大だった。利回り曲線の スティープ化は経済成長の加速見通しを反映するといわれる。

TBレート

3月6日に償還を迎える財務省短期証券(TB)のレートは2ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.09%。前日には債務上 限をめぐる議会採決を控えた駆け引きへの懸念から、7月以来の高水準 を付けていた。3カ月物TBレートはほぼ変わらずの0.05%。前日は6 日以来の高水準となる0.06%を付けていた。

2年債入札で最高落札利回りは0.380%。入札直前の市場予想 は0.375%だった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.30倍と、過 去10回の平均と同じだった。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「応札は強かった。今週の入札は順調に滑り出した」と 話した。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合 は28.5%。過去10回の平均は24.6%だった。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の比率は22.4%。過去10回の平均は22.3%。

変動利付債

財務省は29日に150億ドル相当の2年物変動利付債を初めて発行す る。30日には5年債(発行規模350億ドル)と7年債(同290億ドル)の 入札を実施する。

1月の米消費者信頼感指数は前月から上昇し、5カ月ぶりの高水準 となった。景気や労働市場に対する見方が改善した。米民間調査機関の コンファレンス・ボードが発表した1月の消費者信頼感指数は80.7と、 前月の77.5(速報値78.1)から上昇した。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト予想の中央値は78だった。

昨年12月の製造業耐久財受注額は前月比4.3%減。ブルームバーグ がエコノミスト82人を対象に実施した調査での予想中央地は1.8%増だ った。前月は2.6%増(速報値3.5%増)に下方修正された。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏は「弱い経済指標が続けば、協議すべきことだが、特 に耐久財という一つの指標でFOMCが現在の軌道を少なくとも今回の 会合で変えることはないと思う」と述べた。「29日に緩和縮小を発表し なかったら意外だ。耐久財は常に変動の激しい指標だ」と続けた。

原題:U.S. 10-Year Yield at Almost 2-Month Low as Fed Reviews Stimulus(抜粋)

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