米国株:続落、先週のS&Pは2012年以来の大幅安

27日の米国株は続落。先週の主要株 価指数は週間ベースで2012年以来の大幅安を記録した。米金融当局によ る緩和縮小や中国の景気減速が懸念材料となり、資本財銘柄は上値を抑 えられた。

電子決済ネットワークのビザ、ソフトウエアのマイクロソフト、ゴ ールドマン・サックス・グループはいずれも下落。大型株の中でも特に 下げが目立った。グーグルやフェイスブックを中心にテクノロジー株も 下げた。建機大手キャタピラーは大幅上昇。自社株買い計画を発表した ほか、利益見通しがアナリスト予想を上回ったことが好感された。

S&P500種株価指数は前営業日比0.5%安の1781.56で終了。ダウ 工業株30種平均は41.23ドル(0.3%)安の15837.88ドルで終えた。

レッグ・メイソンの資産運用マネジャー、ウェイン・リン氏は電話 取材に対し、「新興市場国の懸念材料が出尽くしたわけではないだろ う」と述べ、「何かマクロの出来事が新しく起こり始めているのか、そ れとも市場参加者が利益減少を恐れて今のうちに売りを出しているだけ なのか、そこが大きな問題だ。投資家は今の市場がこれまでのように安 全かつ安定しているのかを見極めようとしている」と続けた。

先週のS&P500種は12年以来の大幅下落。新興市場通貨が売られ る中、世界の市場が一段と不安定になるとの警戒が強まった。

企業の四半期決算動向

S&P500種採用企業のうち、この日は8社が決算を発表。ブルー ムバーグがまとめたデータによると、今シーズンに四半期決算を発表し た125社のうち、利益がアナリスト予想を上回ったのは74%、売上高が 予想を超えたのは68%だった。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では、S&P500種企業 の1株当たり利益は2013年第4四半期に6.6%増、売上高は2.6%増とな っている。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)はこの日4%低下して17.42だった。VIXは先週46% と、2010年5月以来で最も上昇した。

ビレーア(ニューオーリンズ)の資産運用マネジャー、サンディ ー・ビレーア氏は電話インタビューで、「相場は変動が激しく、尻込み している買い手は多いようだ」と述べ、「大型の下げにはならないだろ う。企業の利益はおおむね良好で、米国は全般的に健全だ」と話した。

ビザ、マイクロソフトが安い

S&P500種産業別10指数のうち7指数が下げた。特にテクノロジ ーとヘルスケアが売られた。資本財は0.2%高で、10指数の中で最もパ フォーマンスが良かった。

ビザは2.3%安、マイクロソフトは2.1%値下がりし、ゴールドマン は1.8%下落した。

複写機のゼロックスは5.6%安。BMOキャピタル・マーケッツの 株式アナリスト、キース・バックマン氏はゼロックスの株価にはサービ スや技術の向上が既に織り込まれていると指摘し、同社の株式投資判断 をアウトパフォームからマーケットパフォームに引き下げた。

キャタピラーは5.9%高。同社は100億ドルの自社株買いを発表。10 -12月期の1株当たり利益は1.54ドルと、ブルームバーグがまとめたア ナリスト予想の平均値1.27ドルを上回った。

原題:U.S. Stocks Retreat Following S&P 500’s Worst Week Since 2012(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan. Editors: Michael P. Regan, 山広 恒 夫

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