米国マーケットサマリー:株続落、円は一時7週ぶり高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3673   1.3678
ドル/円            102.61   102.31
ユーロ/円          140.30   139.98


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,837.88     -41.23     -.3%
S&P500種           1,781.56      -8.73     -.5%
ナスダック総合指数    4,083.61     -44.56    -1.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .34%        +.01
米国債10年物     2.76%       +.05
米国債30年物     3.68%       +.04


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,263.50    -1.00     -.08%
原油先物         (ドル/バレル)   95.82      -.82     -.85%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円がドルに対し7週ぶり高値付近で 推移。新興市場の混乱が世界の経済成長を抑制するとの懸念が広がっ た。ただ米キャタピラーの業績見通しが市場予想を上回り、ドルが買い 進まれる場面もあった。

南アフリカ・ランドは主要16通貨の大半に対して値下がり。韓国ウ ォンは6営業日続落となった。新興国の株価はこの日大きく下落した。 トルコ・リラは過去最安値から反発。中央銀行は物価安定のために必要 な措置を取るため、28日夕に臨時会合を開くと発表した。円は対ドルで 一時大きく下落した。日本の2013年の貿易赤字が過去最大となったこと が手掛かり。

みずほ銀行のストラテジスト、シレーン・ハラーリ氏(ニューヨー ク在勤)は電話取材で「市場で見られるのはリスク回避の動きだ。新興 市場をめぐるさまざまな懸念材料が背景にある」と指摘。「ドル・円相 場を見るとそれが非常にはっきりと分かる」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時半現在、円は前日比0.3%安の1ドル =102円64銭。一時101円77銭と、昨年12月6日以来の高値を付けた。ユ ーロは対円で0.2%高の1ユーロ=140円28銭。一時139円20銭と、12月 6日以来の安値を付けた。ユーロは対ドルで1ユーロ=1.3671ドル。一 時1.3717ドルに上昇したほか、1.3653ドルに下げる場面もあった

◎米国株式市場

27日の米国株は続落。先週の主要株価指数は週間ベースで2012年以 来の大幅安を記録した。米金融当局による緩和縮小や中国の景気減速が 懸念材料となっている。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値で、S&P500種株価指数 は前営業日比0.5%安の1781.56で終了。ダウ工業株30種平均は41.23ド ル(0.3%)安の15837.88ドルで終えた。

レッグ・メイソンの資産運用マネジャー、ウェイン・リン氏は「新 興市場国の懸念材料が完全に消えたわけではないだろう」と述べ、「何 かマクロの出来事が新しく起こり始めているのか、それとも市場参加者 が利益減少を恐れて今のうちに売りを出しているだけなのか、そこが大 きな問題だ。投資家は今の市場がこれまでのように安全かつ安定してい るのかを見極めようとしている」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は反落。10年債利回りは前週末に付けた約2カ月ぶり低 水準から上昇した。28-29日に連邦公開市場委員会(FOMC)の定例 会合を控え、売りが優勢になった。今週は総額1110億ドルの中期債およ び変動利付債の入札も予定されている。

10年債利回りは3営業日ぶりに上昇した。先週は新興市場の波乱で 米国債への逃避需要が強まったため、利回りが低下していた。12月の米 新築住宅販売件数が予想を下回ると、国債相場は下げ渋った。ブルーム バーグ・ニュースのエコノミスト調査によると、FOMCは今週の会合 で月750億ドルの債券購入プログラムを減額すると予想されている。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「米金融当局が予想した ほど状況は良くないとの証拠が増えているが、当局が前言を撤回して緩 和縮小をやめるような状況にはないと思う」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時31分現在、10年債利回りは前営業日比4ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の2.76%。同年債(表面利率2.75%、2023 年11月償還)価格は11/32下げて99 30/32。

利回りは一時2.77%まで上昇した。前週末には2.70%と、昨年11 月26日以来の水準に下げた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小反落。朝方に10週間ぶりの高値をつけ たものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の会合で緩和縮小 を決定するとの観測を背景に、価値保存手段としての金買いが後退し た。

ニューエッジ・グループ(ニューヨーク)のブローカー、トーマ ス・キャパルボ氏は電話取材に対し、「FOMCが今後数カ月にわたり 緩和縮小のペースを維持するのかどうかを市場は非常に知りたがってい る」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前週末比0.1%安の1オンス=1263.50ドルで終了。一時 は1280.10ドルと、中心限月としては昨年11月18日以来の高値をつけ た。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続落。12月の米新築住宅販売件数が予想を 下回ったため、米国での燃料需要が減速するのではないかとの懸念が強 まった。

FCストーンのリスクマネジメントスペシャリスト、ゴードン・エ リオット氏は「米経済は考えられていたほど強くはなく、需要に対する 見方は弱い。米金融当局が緩和策を縮小するとの思惑がある」と語っ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比92セント(1%)安の1バレル=95.72ドルで終了。13日以来の大幅 安となった。

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