アルゼンチンのドル購入規制緩和、恩恵は富裕層のみ

アルゼンチンはドル購入規制の緩和 を通じて金融危機の阻止に取り組んでいるが、富裕層をインフレ加速や ペソ急落の影響から守る程度の効果しかなさそうだ。

アルゼンチン政府は27日、月給7200ペソ(約9万2500円)以上の国 民に対し、外貨購入を月2000ドル(約20万5000円)を上限に許可した。 国家統計局のウェブサイトによれば、同国の労働者1480万人のうち 約80%は昨年7-9月(第3四半期)時点で収入が7000ペソ未満だっ た。今回の緩和で条件を満たす労働者は過去1年の平均月給の最大20% の購入を税務当局から許可される。

キャピタル・エコノミクスの新興市場担当チーフエコノミスト、ニ ール・シアリング氏は「所得分布で上位20%の国民にインフレや通貨安 の影響をヘッジできる道を提供するものだ」と指摘。「為替管理を極め て緩やかに巻き戻す動きとなろう。アルゼンチンは資本勘定の自由化と 同時に為替レートの柔軟性向上を認める必要がある。そうしなければ外 貨準備が一段と流出する」と予想した。

フェルナンデス大統領が2011年の再選以降に課した規制の一部を緩 和させているのは、ドル購入規制では外貨準備の落ち込みを抑制でき ず、投資が縮小しペソが急落したためだ。先週はペソが15%下落 し、2002年以来最大の通貨安に見舞われており、インフレ加速につなが る恐れがある。

原題:Argentina Throws Dollar Lifeline to Top 20% After Peso Falls (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE