米国債:反落、FOMC控え-今週は総額1110億ドルの入札も

米国債相場は反落。10年債利回りは 前週末に付けた約2カ月ぶり低水準から上昇した。28-29日に連邦公開 市場委員会(FOMC)の定例会合を控え、売りが優勢になった。今週 は総額1110億ドルの中期債および変動利付債の入札も予定されている。

10年債利回りは3営業日ぶりに上昇した。先週は新興市場の波乱で 米国債への逃避需要が強まったため、利回りが低下していた。12月の米 新築住宅販売件数が予想を下回ると、国債相場は下げ渋った。ブルーム バーグ・ニュースのエコノミスト調査によると、FOMCは今週の会合 で月750億ドルの債券購入プログラムを減額すると予想されている。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「米金融当局が予想した ほど状況は良くないとの証拠が増えているが、当局が前言を撤回して緩 和縮小をやめるような状況にはないと思う」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.75%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は9/32下げて100ちょうど。

利回りは一時2.77%まで上昇した。前週末には2.70%と、昨年11 月26日以来の水準に下げた。

1カ月物財務省短期証券(TB)のレートは3bp低下の0.03%。 前週は5bp上昇し、終値ベースで昨年10月27日以来の高水準を付け た。3カ月物TBレートはこの日、1bp上昇の0.06%と、今月3日以 来の高水準となった。

月間リターン

ブルームバーグ米国債指数によると、米国債のリターンは24日現在 で月初からプラス1.4%と、このままいけば2012年5月以降で最大とな る。昨年12月はマイナス1.1%だった。

ブルームバーグが10日に実施したエコノミスト調査によると、金融 当局は今後6回の会合で100億ドルずつ債券購入額を縮小し、12月まで に終了を宣言すると予想されている。債券購入により金融当局のバラン スシートは4兆1000億ドルと、2013年初めの2兆9000億ドルから拡大し ている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの金利ストラテジ スト、シャイアム・ラジャン氏(ニューヨーク在勤)は「緩和縮小は織 り込まれている。米金融当局は株式相場や新興市場の小規模な調整をさ ほど懸念していない」と語った。

商務省が発表した12月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年 率換算)は前月比7%減の41万4000戸。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想の中央値は45万5000戸だった。2013年全体では 前年比16.4%増の42万8000戸と、過去5年で最多だった。

「当局者はのんきではない」

FTNファイナンシャル(テネシー州メンフィス)の機関債調査責 任者、ジム・ボーゲル氏は「市場は先週の動きをつかの間の揺れにすぎ ないと確信し過ぎている。わたしは金融当局者がそんなにのんきだとは 確信していない」と述べた。

財務省は30日に5年債と7年債の入札を実施する。2種類の固定利 付債の入札を同じ日に実施するのは2008年10月以来で初めて。28日に は320億ドル相当の通常の2年債を発行する。

29日には150億ドル相当の2年物変動利付債を初めて発行する。新 たな種類の国債発行は17年ぶり。

原題:Treasuries Fall Before Fed Meeting, $111 Billion Debt Auctions(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker. Editors: Paul Cox, Kenneth Pringle

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