Fリテイリ:香港上場へ、新株発行なし-アジアで認知度向上

アジア最大のアパレルチェーン、 ファーストリテイリングは香港証券取引所に上場する。新株発行は行わ ず、資金調達を伴わない香港預託証券での取引となる。同社の収益構造 で海外事業の存在感が高まる中で、ブランドの認知度向上を狙う。

上場予定日は3月5日で、スポンサーは米モルガン・スタンレーの 香港現地法人が務める。発表資料によると、香港上場は「セカンダリー 上場であり、引き続き東京証券取引所がメイン市場という立場」は変わ らないという。27日、会見した岡崎健最高財務責任者(CFO)は上場 の理由について「香港はアジア市場の金融の中心地」であり「アジア地 域で今後も高い成長が見込まれる」ためと述べた。

Fリテイリは今月発表した2013年9-11月決算で、海外ユニクロ事 業の営業利益は前年同期比ほぼ倍増。利益全体に占める同事業の割合 は25%となり、前年同期の15%から存在感を高めている。昨年9月にグ ローバル旗艦店「ユニクロ上海店」をオープン。今月9日には、海外拠 点での判断の迅速化を狙い、米カジュアル服のアメリカン・イーグル・ アウトフィッターズの元チーフデザインオフィサーら、外国人のグルー プ執行役員4人の人事を発表した。

しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹部長は「中国が伸び ているので、ここに力を入れて強化するということだと思う」と述べ た。「どれぐらい消費者に対して効果があるかはわからないが、マーケ ティングの仕方としては悪くない方法だ」という。

岡崎CFOは他の地域での上場について「可能性としてはある」と しながらも、現時点で具体的に検討している地域はないと述べた。

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