ロータスピーク:アベノミクスファンド2月開始-日本株に妙味

シンガポール拠点の運用会社、ロー タス・ピーク・キャピタルは、日本関連のヘッジファンドに投資する 「アベノミクス・ロング・ショート・ファンド」の運用を2月3日から 開始する。安倍晋三政権の経済政策で日本株運用に引き続き収益機会が あるとみて、世界の投資家から運用資金を受託する。

これは投資家から集めた資金を他の複数のヘッジファンドで運用す るファンド・オブ・ファンズ(FOF)。運用責任者のステファン・ピ ッゾ氏によると、富裕層の資産を運用するスイスとアジアのファミリー オフィスから集めた1500万ドル(約15億6500万円)で運用を開始。日本 に調査拠点を置いて、主に日本の大型株や中小型株、ヘルスケア株など で運用する10ファンド程度に投資する。

このFOFが投資するファンドのうち、ブリッジ・キャピタル・ア セット・マネジメントがヘルスケア関連株で運用するロング・ショート 戦略ファンドは13年の運用結果が40%のプラス、運用額は5000万ドルだ った。またユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン(UMJ)が運用 するコトシロファンドの13年の運用結果は小型株のロング(買い持ち) が寄与し、ドル建てで32%のプラス、運用額は1億400万ドル。

シンガポール拠点の調査会社、ユーリカヘッジによると、日本市場 に焦点を当てたヘッジファンドのパフォーマンスを示す日本指数は13年 に28%のプラスと過去最高を記録。欧米や新興国など他の国や地域を上 回り、トップに踊り出た。世界指数は8%のプラスにとどまった。

12年末の安倍政権発足まで日本の株式市場の低迷は続いた。ピッゾ 氏は日本への資産配分比率を引き下げたままの投資家もいると指摘。日 本は「今後、アジアでも世界でも投資妙味のある国の1つになり、投資 家にとってこのファンドはアベノミクスから恩恵を受ける機会となるだ ろう」と語る。

ピッゾ氏はアベノミクス効果で昨年は全般に株価が右肩上がりとな ったが、今年は企業が勝ち組と負け組に分かれると指摘。財務が健全な 勝ち組は経済成長を背景に想定以上に株価上昇の可能性があり、投資の 収益機会と捉えている。一方、リスクとしては「第3の矢」による国内 改革や経済政策運営の失敗、中国経済の想定以上の減速、米国の経済回 復の鈍化、各国の通貨切り下げ競争などの可能性を挙げた。

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