通貨急落で動揺広がるアルゼンチン、大統領はキューバへ出発

アルゼンチンのフェルナンデス大統 領は、通貨ペソの12年ぶりの大幅下落で国内に動揺が広がる中、数日後 に開催予定の中南米地域の首脳会合に出席のためキューバ入りする。

ペソは20日からの週に対ドルで15%下落した一方、政府は24日、為 替規制を27日から緩和すると発表しており、ペソの価値をめぐって国民 の間に困惑が広がっている、ブエノスアイレスの商業地区で旅行かばん 店を2店舗経営するロベルト・イスカンダラニさんによると、取引先が 為替レートをめぐる不透明感を理由に注文を実行しないという。

イスカンダラニさん(76)は「取引先はペソ相場が安定するのを待 っている。商品を売って20%の損失を被りたくないからだ。政府は無計 画で物事を行っている」と語った。

昨年10月に脳の近くの血栓を取り除く手術を受けたフェルナンデス 大統領は学生向け奨学金を発表した12月19日以降、公の場に姿を見せた のは1回だけ。週明けに予定されるラテンアメリカ・カリブ諸国共同体 (CELAC)首脳会合の数日前に大統領がキューバに向かうことで、 政府には危機対応で何のプランもないとの認識が強まっていると、ブエ ノスアイレスの世論調査専門家、フェリペ・ノゲラ氏は指摘する。

同氏は電話インタビューで「アルゼンチンでは、誰が統治している のかという疑問を持つ国民が多い。仮にフェルナンデス大統領が、何事 も起きていないとの印象を与えようとしているのなら、良い戦略だとは 思えない」と語った。

ブルームバーグ・ニュースはフェルナンデス大統領の出発のスケジ ュールに関し大統領府にコメントを求めたが、現時点では返答は得られ ていない。出発については国営通信TELAMが確認しているが、大統 領の旅程は発表されていない。ブラジルのルセフ大統領とメキシコのペ ニャニエト大統領は週明けにハバナに到着の予定。

原題:Fernandez Flight to Cuba Leaves Argentina in Dark on Devaluation(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE