米石油ブームで天然ガス液トレーダーの年収急増へ

長い間注目されることのなかったプ ロパンやブタンといった原油掘削の副産物を扱うトレーダーが、米国の 石油ブームの恩恵を受けている。

人材仲介会社ウェバー・チェースによると、一般的な年収が40万ド ル(約4100万円)未満だったこれらの炭化水素を扱うトレーダーらが、 より大規模で確立された石油市場のトレーダーの平均年収である75万ド ルと同水準かそれ以上を稼ぐようになる見通しだ。同社によれば、世界 でも専門家は約200人しかいない。一方、ビトルやトラフィギュラ・ビ ヘーア、BP、グレンコア・エクストラータ、マーキュリア・エナジ ー・トレーディングといった企業が米国での供給増を利益につなげよう と事業を拡充している。

米エネルギー省によると、米国内のエネルギー生産は昨年、過去最 大の増加を示し、原油と天然ガスを合わせた生産量が世界最大となっ た。米国は過去28年間で最もエネルギーの自立に近づいている。トラフ ィギュラによれば、液化石油ガス(LPG)などの天然ガス液 (NGL)は掘削の際の副産物で、これまで比較的重要性が低いと考え られていた。現在では米国での供給増が利益を生み出す好機となり、 LPGとNGLは価値の高いコモディティとなっている。

ウェバー・チェースのマネジングディレクター、ダグラス・ファー ガソン氏(シンガポール在勤)は「LPGは参加者が過剰になっていな い数少ない石油製品市場の一つであり、多くの取引会社にとって魅力が ある」と指摘。「過去1年間、LPGトレーダーの需要は急増してお り、この傾向は今年も続くと予想される」と述べた。

原題:Vitol to Trafigura Chasing U.S. NGLs as Traders Cash In: Energy(抜粋)

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