ダボスのエリートたち、所得格差を課題に-利益への影響懸念

スイスのダボスで開催の世界経済フ ォーラム(WEF)年次総会に抗議する人々にとって、所得の不均衡是 正は毎年の関心事だった。今年は企業利益への影響を懸念するビジネス エリートたちがこの問題を取り上げている。

所得格差の拡大が同総会の主要テーマの一つとされ、経済・金融業 界のリーダーたちは、社会的・道徳的理由からだけでなく、ビジネスと 経済的な利益という観点から見ても、数十年間にわたって続いているこ の傾向を変える必要があると主張している。

有権者が賃金の減少に抵抗すれば、政治・規制面での反動が予想さ れる。格差を縮小することができなければ需要が損なわれ、銀行や大企 業を脅かす。今週発表されたブルームバーグの契約者を対象とした調査 結果によると、58%が所得格差は経済成長を阻害すると答え、68%が各 国政府はこの問題に対処すべきであると回答した。

会計事務所KPMGの会長兼最高経営責任者(CEO)、ジョン・ ビーマイヤー氏はダボスで、「ただ関心を持つのではなく関心を持つべ き問題であるとの認識が高まっている。この問題は世界の景気回復に非 常に大きな影響を及ぼす」と指摘する。

一方、米コロンビア大学のエコノミスト、ジェフリー・サックス氏 は「ビジネスリーダーたちの認識がそれほど大きく変化しているとは感 じていない。彼らは懸念を抱くべきだ。不公平な社会は多くの面で悪影 響を及ぼす」と述べた。

原題:Davos Finds Inequality Its Business as Political Backlash Seen(抜粋)

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