JPモルガンなどが豪利下げ時期予想を先送り-インフレ加速で

JPモルガン・チェースとウェスト パック銀行は、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の利下げ時期の見 通しを先送りした。失業が増加する一方で、インフレ率が2年ぶり高水 準となったことが背景にある。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とロイヤル・バンク・オブ・カ ナダ(RBC)も、過去3カ月に予想を変更している。豪経済が鉱山ブ ーム減速に伴い新たな成長源に移行する中、指標で強弱入り混じった結 果が示されたことが背景にある。スワップトレーダーらは16日の豪雇用 統計を受け、1-3月(第1四半期)の利下げの確率を26%織り込んで いたが、22日の指標でインフレ加速が示されると、この確率は11%に低 下した。

JPモルガンの豪州担当チーフエコノミスト、スティ-ブン・ウォ ルターズ氏は23日の電話インタビューで、トレンドを下回る成長や失業 の増加を指摘し、「経済に幾つか基本的な問題がある」と語った。「そ れでも、あのようなインフレ率が示されたことで、豪中銀がこれらの問 題に対して短期的に対策を講じるのは困難になっている」と述べた。

豪統計局が22日発表した昨年10-12月の消費者物価指数(CPI) で、コアインフレを示すトリム平均は前年同期比2.6%上昇。豪中銀が 掲げる目標レンジの中央値を上回る予想外の数字で、2011年以来の高水 準となった。また、13年のフルタイム雇用者数は約20年ぶりの大幅な落 ち込みを記録。豪財務省は、失業率が昨年12月の5.8%から上昇し、7 月1日までに6%と03年以来の高水準に達すると予想している。

ウェストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンズ氏は23日の リポートで、CPIの上昇ペースに弾みがついたことについて、ほぼ全 て昨年の豪ドル下落によるものだと指摘。加速は短期間で終わる見通し で、これが確認されれば政策金利は引き下げられるだろうと分析した。

原題:JPMorgan, Westpac See RBA Cuts Delayed as Inflation Offsets Jobs(抜粋)

--取材協力:Benjamin Purvis. Editors: Jonathan Annells, Candice Zachariahs

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