富士通がIBMサーバー事業に23億ドル上回る提示か-関係者

中国のパソコン(PC)メーカー、 レノボ・グループ(聯想集団)が買収で合意した米IBMの低価格サー バー事業について、富士通もレノボの買収額23億ドル(約2400億円)を 上回る価格を提示していたことが、関係者1人の証言で明らかになっ た。富士通は買収先の有力候補だったが、サーバー事業のデューデリジ ェンス(資産の適正評価)にさらに数週間を要することが障害となり、 レノボが競り勝ったもようだ。

協議が非公開であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったとこ ろでは、富士通は23億ドルを上回る額を支払う用意を明らかにしたが、 最終的な意思表示を行う準備が整っていなかった。第3の候補と考えら れていた米PCメーカーのデルは、買収提案に真剣でなかったという。

関係者によると、ハードウエア需要が低迷する中でサーバー事業の 売却を目指すIBMは、富士通に資産評価を完了する時間を与えるより も、迅速な合意成立を望んだ。オラクル・インベストメント・リサーチ のチーフ市場ストラテジスト、ローレンス・ボルター氏はインタビュー で、サーバー事業はIBMの業績を損なっており、より良い取引を求め て合意を渋れば裏目に出る恐れがあったと指摘。「長く待てば待つほ ど、この事業を保有し続ける痛みが大きくなったことだろう」と述べ た。

事情に詳しい関係者によれば、富士通がIBMのサーバー事業への 関心を表明したのは、IBMとレノボとの協議が昨年物別れに終わった 後だった。レノボは昨年11月に交渉を再開し、今月23日の合意発表に至 った。

レノボの北京在勤広報担当、ブリオン・ティングラー氏は買収先の 他の候補や競合する買収提案についてコメントを避けた。IBMのジェ フ・クロス氏とデルのデービッド・フリンク氏、富士通広報担当の根本 壮一氏もコメントを控えている。

原題:Lenovo Said to Have Beaten Fujitsu to IBM Deal After Dell Passed(抜粋)

--取材協力:Brian Wingfield、Edmond Lococo. Editors: Nick Turner, Stephen West

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