韓国サムスン電子:10-12月期の純利益は市場予想下回る

スマートフォン(多機能携帯電話) メーカー最大手、韓国サムスン電子の昨年10-12月(第4四半期)決算 では、純利益が市場予想を下回った。米アップルの「iPhone(ア イフォーン)」が高価格帯の顧客を獲得した上に、ウォン高に伴う売上 高の目減りが響いた。

24日の当局への届け出によると、純利益は少数株主の持ち分を除き 7兆2200億ウォン(約6940億円)。ブルームバーグが過去28日間に集計 したアナリスト11人の予想平均は8兆2000億ウォンだった。

新型アイフォーンに加え、中国のレノボ・グループ(聯想集団)や 華為技術の低価格モデルがサムスンの「ギャラクシー」シリーズの伸び を鈍化させ、サムスンの利益率は圧迫されている。特別賞与やマーケテ ィング費用拡大も利益を圧縮。サムスンはアップルに対抗するためスマ ホ「ギャラクシーS5」発売の準備を進めている。

調査会社ストラテジー・アナリティクスのエグゼクティブディレク ター、ニール・モーストン氏は「アップルの新製品に加え、競合するレ ノボなどの中国、インド勢が大挙してサムスンにプレッシャーをかけて いる」と指摘。「近く発売されるギャラクシーS5が利益の安定化に寄 与する見通しだが、これほど多くが参入している市場で再び利益が伸び る公算は小さい」と分析した。

サムスンは李健熙(イ・ゴンヒ)会長の「新経営」宣言から20年た ったことを記念して10-12月期に従業員に総額8000億ウォンの特別賞与 を支払ったことを明らかにした。

ウォンは10-12月期にドルに対し2.4%上昇と、アジア主要通貨で 最も大きく上げた。

設備投資

サムスンは2014年の設備投資が昨年と同様の水準になるとの見通し を示した。昨年の設備投資額は23兆8000億ウォンだった。

13年10-12月期の営業利益は8兆3100億ウォンと、11年以来の営業 減益となった。売上高は59兆3000億ウォン。

韓国株式市場でサムスンの株価は現地時間午前9時45分(日本時間 同じ)現在、1.2%高の131万4000ウォン。同株終値は昨年1月2日に付 けた上場来高値の157万6000ウォンから18%下げ、時価総額380億ドル (約3兆9300億円)が吹き飛んでいた。

部門別

サムスンによれば、収益の柱である携帯機器部門の13年10-12月期 営業利益は5兆4700億ウォンと、前年同期からほぼ変わらず、過去最高 の6兆7000億ウォンを記録した前四半期から減少した。

半導体部門の営業利益は1兆9900億ウォンと、前年同期の1兆4200 億ウォンを上回った。同部門はアップルにも半導体を供給している。韓 国SKハイニックスの中国工場で起きた火災の影響で、半導体価格は昨 年9月に急上昇。3年ぶり高値水準で推移している。

アジア最大の半導体スポット市場を運営する台湾のDRAMエクス チェンジのデータによると、DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き 込み読み出しメモリー)の指標であるDDR3型2ギガビットの価格 は23日に2.91ドルに達した。SKハイニックスの工場で火事が発生した 9月4日は1.60ドルだった。

ディスプレー部門の営業利益は前年同期の1兆1100億ウォンか ら1100億ウォンに減少。同部門は有機発光ダイオード(OLED)を使 ったスクリーンの市場で圧倒的優位に立っているが、テレビの需要低迷 に加え、高級スマホ販売の鈍化が同部門の利益を圧迫している。

テレビなどの家電部門の営業利益は6600億ウォンと、前年同期 の7000億ウォンから減少した。

原題:Samsung Misses Estimates as IPhones Win Sales, Korean Won Gains(抜粋)

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