米国株:下落、ダウは1カ月ぶり安値-中国の製造業活動縮小

米株式相場は下落。ダウ工業株30種 平均は1カ月ぶり安値を付けた。中国の製造業購買担当者指数 (PMI)が製造業活動の縮小を示したことが売りを誘った。米企業決 算にも注目が集まった。

欧州資源株の下げにつれ、クリフス・ナチュラル・リソーシズが下 落。JPモルガン・チェースやアメリカン・エキスプレスなど金融株も 安い。最高経営責任者(CEO)の交代を発表したアメリカン・イーグ ル・アウトフィッターズも下落。一方、ネットフリックスは大幅高。ア ナリスト予想を上回る利用者数の増加見通しが好感された。

S&P500種株価指数は前日比0.9%安の1828.46で終了。ダウ工業 株30種平均は175.99ドル(1.1%)安の16197.35ドルで終えた。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、 マーク・ルッシニ氏は電話インタビューで、「米国株は高いバリュエー ションと非常に明るいセンチメントの両方で成り立っていた。その組み 合わせ故に悪いニュースには弱くなっている」と指摘。「朝方、中国の 指標で市場はやや神経質になり、米経済指標はその懸念を和らげるには 至らなかった」と語った。

S&P500種は年初から1.1%、ダウ平均は2.3%それぞれ下げてい る。S&P500種は昨年、30%上昇し過去最高値を更新した。米金融当 局による3弾にわたる金融緩和を背景に、S&P500種は2009年に付け た安値から170%余り上昇した。

その結果、バリュエーションは09年来の高水準付近に押し上げられ た。ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種指数の株 価収益率(PER、予想ベース)は15.5倍と、過去5年間の平均値14.1 倍を上回っている。

経済指標

先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は6週間ぶりの低水 準付近にとどまった。連邦住宅金融局(FHFA)が発表した昨年11月 の住宅価格指数(季節調節済み)は前月比0.1%上昇に伸びが鈍化し、 不動産市場の回復が勢いを失いつつある可能性を示唆している。

昨年12月の米中古住宅販売は5カ月ぶりに増加。景気先行指標総合 指数(LEI)は上昇した。

英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが23日 発表した1月の中国製造業の指数は同活動の縮小を示した。

ミューチュアル・ファンド・ストアのクリス・ボウファード最高投 資責任者(CIO)は電話インタビューで、「中国は過去10-15年間の 大半において成長を遂げてきたが、突如として縮小が見え始めている。 市場参加者がそれを消化するまでにしばらくかかるだろう」と話した。

ブルームバーグの実施したアナリスト調査によると、S&P500種 構成銘柄の第4四半期の1株利益は6%増、売上高は2.2%増が見込ま れている。

金融株や素材株が下落

S&P500種のセクター別では全10業種のうち9業種が下落した。 金融株は1.7%安。JPモルガンは1.9%、シティグループは2.3%それ ぞれ下げた。アメリカン・エキスプレスは2.2%安と、ダウ平均の構成 銘柄の中で下げが最もきつい。

欧州で資源株が下げた流れを引き継ぎ、素材株指数は1.5%下落し た。中国のPMIを嫌気し、工業用金属が下落した。

原題:U.S. Stocks Decline on China Manufacturing Amid Earnings Reports(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan. Editors: Jeremy Herron, 山広 恒夫

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