NY外為:ユーロが対ドルで4週ぶりの大幅高

23日のニューヨーク外国為替市場で はユーロが対ドルでほぼ4週ぶりの大幅高。ユーロ圏の製造業活動が大 きく拡大したことを受けて、市場は欧州の成長ペースが加速していると の楽観を強めた。

アルゼンチン・ペソは売りを浴び、12年ぶりの大幅安。中南米諸国 の通貨の中でも下げがきつかった。外貨準備の減少を阻止するアルゼン チン政府の取り組みが影響した。ドルは反落。シカゴ連銀の全米活動指 数は市場予想を下回った。

ウエストパック銀行の北半球通貨担当チーフストラテジスト、リチ ャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は、「予想以上に良好 だったユーロ圏の製造業購買担当者指数(PMI)がユーロ上昇の最初 のきっかけだった」と述べ、「新興市場通貨が大きく下落した。市場で はリスク回避志向が見られた」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで1.1%上昇して 1ユーロ=1.3696ドル。日中ベースでは昨年12月27日以来で最大の上げ だった。ユーロは対円で0.1%下げて1ユーロ=141円44銭。円は対ドル で1.2%上昇して1ドル=103円26銭。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%下げて1030.28。前日 まで5月以来の最長連続高だった。

アルゼンチン・ペソの下落

アルゼンチンのカピタニッチ官房長官は22日、記者団に対して、中 央銀行はペソの下落に介入していないと述べており、市場の相場変動を 容認している。

ペソは一時18%安と、政府がペソのドルとのペッグ(連動)制を廃 止した2002年以来の大幅な下落率となった。

英マークイット・エコノミクスが発表した1月のユーロ圏製造業景 気指数(速報値)は53.9と、2011年5月以来の高水準だった。サービス 業景気指数は51.9で、昨年12月の51.0を上回った。ブルームバーグがま とめたエコノミスト予想の中央値では51.4が見込まれていた。

欧州相場の見方

ブルームバーグと契約する投資家やアナリスト、トレーダーを対象 に先週実施した同調査によると、57%は欧州の債務危機の最悪期が過ぎ たと回答した。

ラボバンク・インターナショナルのシニア為替ストラテジスト、ジ ェーン・フォーリー氏(ロンドン在勤)は「製造業やサービス業の統計 からはユーロ圏の景気回復が勢いを増していることが示唆された」と述 べ、「ユーロの見通しは明るい。抵抗線の節目となる1ユーロ=1.3550 ドルを上回ったことも支援材料だった」と続けた。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は、シカゴ連銀の全米活動指 数に反応して下げた。同指数は12月に0.16と、ブルームバーグがまとめ た予想(0.9)を下回った。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は32万6000件と、前週の32万5000件(速報値32万6000件)から1000件増 加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央 値は33万件だった。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ドルは過去1年間で3.5%高。ユーロは6.2%上昇、円は11%下 げた。

原題:Euro Rises Most in 4 Weeks on Factory Data; Argentine Peso Falls(抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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