日本株3日ぶり反落、素材や内需全業種下げ-中国統計で崩れ

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東京株式相場は3日ぶりに反落。中 国の製造業購買担当者指数(PMI)が悪化したのを機に午前後半から 失速し、午後はじりじりと下げ幅を広げた。中国景気の動向に敏感な鉄 鋼など素材関連をはじめ、金属製品、電気・ガスや陸運、小売など内需 関連まで幅広く売られ、東証1部33業種は全て安い。

TOPIXの終値は前日比12.11ポイント(0.9%)安の1287.52、 日経平均株価は125円7銭(0.8%)安の1万5695円89銭。

りそな銀行アセットマネジメント部の黒瀬浩一チーフ・マーケッ ト・ストラテジストは、「中国は去年から政策で景気を持ち上げてきた が、景気が良くなってくると構造改革を進める方向に働くため、結局良 くならない」と言う。日本の企業業績のもう一段の回復を織り込むには 時期尚早で、株価上昇のピッチも速く、当面ははっきりしない相場展開 が続くと見ている。

この日の日本株は、為替の落ち着きや国内政策への期待感、好決算 銘柄への買いを受けて両指数は上昇して取引を開始。しかし、中国の統 計内容が明らかになった午前後半にかけTOPIXが下げに転じ、午後 は日経平均も下落ピッチを速めた。

英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが23日 に発表した1月の中国PMI速報値は、49.6と昨年12月の50.5から低 下、製造業活動の拡大・縮小の境目である50を下回った。ブルームバー グがまとめたエコノミストの事前予想は50.3。

アジア株は、香港ハンセン指数やハンセン中国企業株指数(H株) の下げが拡大した。日本時間今夜の米国株を占うシカゴ24時間電子取引 システム(GLOBEX)の米S&P500種株価指数先物も基準価格比 で軟調、海外株式への警戒も投資家心理面で重しになった。

為替は、朝方こそ1ドル=104円台後半で安定していたが、午後は 株安によるリスク回避で円が強含み。いちよしアセットマネジメントの 秋野充成執行役員は、きのうの日本銀行の金融政策決定会合を経て「日 銀の早期緩和期待が後退し、米国の景況感が良くなって一段と円安に動 かなければ、全体相場の方向感は出ないだろう」と指摘。当面の日経平 均は、1万5500-1万6000円でもみ合いが続くと予想する。

日電産、航空電子は強さ保つ

もっとも、相場全体がさえない中でも前日に今3月期業績計画を上 方修正した日本電産、日本航空電子工業は急伸し、値を保った。三菱 UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は、「本格化 する決算への期待感が高まっている。業績内容の良さそうなところを先 回りして買っていこう、という動きを日本電産と航空電子の決算が誘発 した」と話していた。

東証1部33業種の下落率上位は金属製品、電気・ガス、情報・通 信、陸運、鉄鋼、不動産、繊維、医薬品、小売、倉庫・運輸。売買高 は29億659万株、売買代金は2兆6737億円。値上がり銘柄数は215、値下 がりは1504。またこの日は、これまで相対的に堅調だった中小型株の下 げが顕著。時価総額が相対的に小さい銘柄で構成するTOPIXスモー ル指数は1.3%安とコア30やラージ70、ミッド400などに比べ下落率が大 きい。マザーズ指数も1.9%安だった。

--取材協力:竹生悠子  Editor: 院去信太郎

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