バークシャーのシステミックリスクを米当局が調査へ-関係者

米金融安定監視評議会(FSOC) は著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資・保険会社バークシ ャー・ハサウェイについて、連邦準備制度による監督を要するほど金融 システム上重要かどうかを判断するための調査を開始する。事情に詳し い関係者2人が明らかにした。

同関係者はスタッフによる同調査について、FSOCがバークシャ ーを金融システム上重要な企業と認定する方向に傾いていることを意味 するものではないと説明した。作業が公表されていないことを理由に匿 名で語った。決定は数カ月先になる見通しという。バークシャーの再保 険部門は世界4位の規模。

ルー財務長官率いるFSOCは、破綻すれば金融の安定を脅かしか ねないノンバンクを認定する作業を進めている。

バフェット氏のアシスタントにメッセージを残したが返答はない。 米財務省のマット・ベベンズ報道官はコメントを控えた。FSOCは 「審査の予備的性質」を理由に、システム上重要な金融機関だと正式に 指定するまで、対象企業名を公表しない方針を取っている。

FSOCは2010年10月の初会合以来、保険会社のアメリカン・イン ターナショナル・グループ(AIG)とプルデンシャル・ファイナンシ ャル、ゼネラル・エレクトリック(GE)の金融部門の3社をシステム 上重要なノンバンクに指定している。米生保最大手メットライフの審査 は最終段階にある。

20カ国・地域(G20)の規制当局と中央銀行で構成する金融安定理 事会(FSB)は、システム上重要とみなす再保険会社について7月に 判断を下す方針を表明している。米格付け会社スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)によれば、ジェネラル・リーやナショナル・インデ ムニティなどを含むバークシャー傘下の再保険事業の2012年正味保険料 収入は161億ドル(約1兆6900億円)。再保険業界で最大手はミュンヘ ン再保険で、スイス再保険とハノーバー再保険が続く。

米金融規制改革法では、資産が500億ドル以上のノンバンクで、自 社の債務に関連するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)残高 が300億ドル以上など、5つの財務基準の1つでも該当する会社は審査 対象にできる。

SECへの提出書類によると、9月末時点のバークシャーの資産 は4581億ドル。米決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリ ング(DTCC)のデータによれば、バークシャーの債務に関連する CDS残高は1月17日時点で314億ドル。

原題:Berkshire Said to Face Start of U.S. Systemic-Risk Scrutiny (1)(抜粋)

--取材協力:Dan Kraut. Editors: Chris Wellisz, Dan Reichl

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